2011-01-05

[日録]新年会の帰り道 1/3

1月3日(月)

 毎年恒例、大学時代の指導教授を囲んでの新年会に参加。大学3年生の時から、毎年参加している新年会です。韓国で仕事をしていた時期も、お正月は日本に帰国してましたから、必ず顔を出してました。

 振り返れば11年前、2000年1月3日の新年会の帰り道、その年の3月から韓国の嶺南大学校で教えることが内定していた(けどまだ公にはしてなかった)私は、韓国人の後輩にこっそり事情を打ち明け、「全然様子が分からないんだけど、大丈夫かなぁ?」「大丈夫です!! 韓国の学生は、皆でお金を集めてジュースやお菓子を買って、授業の時、先生にプレゼントしたりするんですよ!」と、励まされたのでした。お陰でかなり心強くなれて、有り難かった。あの励ましは、後々までも心の支えになりました。

 実際、いざ着任してみたら、本当に、教卓の上にジュースやお菓子が置いてあることがしばしばでした。ちょっと喉の調子が悪いと、すぐに誰かがのど飴やゆず入りジュースを持ってきてくれたり。
 お菓子を貰えればそれでいいのか?とツッコまれそうですが、そうなんです。私にお菓子をくれる人は、無条件でイイ人です。……何か話がずれてるな。

 移動の電車内で、今イチだった新書本読了。続いて、山田吉彦『日本の国境』(新潮新書)に突入。

 夜、ジムで初トレーニング。

2011-01-04

[記事]キム・サムスンが演劇に

 これも年末に出てきたニュースです。あっと驚く人気TVドラマが舞台化。短い記事なので全文翻訳です。




演劇舞台に行く「キム・サムスン」
 ファイナンシャルニュース 2010.12.31

 ドラマの中のキム・サムスンが演劇舞台に登場する。

 大学路で「舞台が好き(무대가 좋다)」シリーズを続けているアゴカンパニー(악어컴퍼니)がこの作品を製作する。

 来年1月21日からサンミョンアートホール1館(상명아트홀1관)で、演劇『私の名前はキム・サムスン(내 이름의 김삼순)』を初めてお目にかける予定。同名ドラマの原作だったチ・スヒョン(지수현)の小説を基にする。

 「年齢も体重も多いパティシエ」キム・サムスンが、「絶対彼氏にしたい都会の男」チャン・ドヨンを通じて、仕事に対する自負心と真の愛を見出していく過程が展開する。

   ・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

 人気TVドラマの演劇化といえば、『屋根部屋のネコ』が大学路でロングランする大成功をおさめています。この舞台は私も見ました。うまく仕上がった楽しい芝居です。この路線を狙ってるのかな。
 
 記事に「同名ドラマの原作だったチ・スヒョンの小説を基にする」とありますが、TVドラマの原作はインターネット小説でした。そのあたりも、『屋根部屋のネコ』と共通してますね。

 楽しいストーリーなので舞台もぜひ見てみたいです。TVドラマ放映時に大きな話題となり、毎回の見どころとして注目されていた「美味しそうなケーキ」が演劇版でどうなるのかも、気になるところです。

2011-01-03

[日録]初芝居+実家新年会 1/2

1月2日(日)

 初芝居。新橋演舞場初日昼の部。芝居の内容はともあれ、劇場内が正月初日とは思えない、驚くほど地味な雰囲気でした。やはり歌舞伎座はよかったなぁ。
 後で、元日に「坂東玉三郎特別公演」を見に行った母に聞いたら、ル テアトル銀座は場内に繭玉を飾り、獅子舞も来ていたそうで、そちらの方がよっぽど「お正月の歌舞伎」。新橋演舞場って歌舞伎好きの心情を全く汲みとってくれない劇場だなぁと、またまた思ってしまいました。めでたい焼き登場で、ちょっと見直してたのに。

 芝居の後、銀座三越の新しい方の建物へ行ってみました。初体験です。入口で、同じく演舞場で初芝居の芝居友達に遭遇して、新年のご挨拶。それから、地下2階をウロウロして、実家への手土産を物色。堂島ロール、すごい行列でした。迷った挙句、お惣菜を購入して実家へ。

 移動時間を利用して読み始めた新書本、内容今ひとつで残念。

 実家の新年会は、毎年恒例、おせち、カニ、焼肉、ご飯、ケーキのフルコース(?)でお腹いっぱい。妹夫婦が持ってきてくれたエスプリ・ドゥ・パリのケーキ、初めて食べました。美味しかった~。ケーキの写真、後で載せますね。 載せました。(o^-^o)

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 それにしても、6人のところに8個のケーキを買ってくるワタシの妹。甘いもの好きのDNAがなせるワザでしょうか。明日の朝食は、食べきれなかった「究極のモンブラン」に決定。嬉しいな。
 よかった、銀座でアンジェリーナのモンブラン買わなくて(有力な手土産候補でした…(^-^;)。

 お陰さまで、両親ともに元気なのが何より有り難いことです。
 今年も皆が元気で過ごせますように。

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2011-01-02

初芝居

初芝居

 新橋演舞場、正月初日、昼の部です。

 今年も頑張って、東奔西走、あちらこちらの劇場に通います!

[日録]年末年始の読書 1/1

1月1日(祝・土)

 元旦は、お雑煮と純米吟醸で。

 その後は寝正月を決め込んで、一日ゴロゴロしてました。

 寝正月のお供は、内田樹『日本辺境論』(新潮新書)。大晦日、体調不良を口実に布団に潜り込んで読み始め、今日もやはり布団の中で続きを読み継いでました。ゴロゴロし続けた甲斐あって読了。「辺境」に位置づけられた日本人が持つ「辺境」ゆえの思考方式や行動パターンを様々な面から説いたもの。「学び」についての記述に共感できる部分が多くて、自分がどうしてシラバス書くのが苦手なのか納得行っちゃいました。納得行く理由があれば書かなくていい、とはならないのですけれど。
 今学期の授業(あと1回!)では江戸時代の文芸作品に登場する「異国」「異人」を取り上げてまして、華夷秩序やキリシタンのことなども講義してます。中国・韓国からの留学生やキリスト教圏からの学生もいるのにねぇ。そもそもミッション系の大学で、「江戸時代の演劇作品に登場するキリシタンは日本を覆そうとする反逆者」なんて語ってよいのでしょうか。留学生たちは面白がってるみたいです。

 ついでに書いとくと、12月30日には人間ドックの待ち時間で、内田樹『街場のメディア論』(光文社新書)読了。大学の講義を基にしているそうですが、確かに大学1、2年生に読んでほしい本です。電子書籍に関連した「書棚」の話は、自分自身の経験では納得できるのですが、今の若者の「書棚」の実状はどうなのだろうとも思いました。
 私が学生の頃には、手持ちの本が増えると、大学生協の「生協ラック」(幅80~90cm、高さ180cmのシンプルなスチール本棚)を2台3台と買い増していったものですが、いつの間にか(多分10年以上前)、大学生協のカタログから「生協ラック」は消えてました。大学生が部屋に本棚を置かなくなったのだなぁ、と思ったものです。

 何はともあれ、年末年始の読書は順調。

 夜、年越ししてしまった年賀状を仕上げて投函。本局まで自転車を走らせて、気休め程度の運動不足解消。

 明日から新年会5連チャンです。仕事のペースと体調を崩さないように、一年をスタートさせなくては。

[記事]2010年大韓民国演劇大賞

 昨年末の話題、第3回大韓民国演劇大賞の受賞作品のニュースです。

 下の翻訳に出てくる作品、ほとんどすべて(『エイミー』(原題:Amy's View)以外)、このブログで作品情報や公演情報をお伝えしてます。詳しく知りたい方は、右上の「サイト内検索」で探してみて下さいね。




第3回大韓民国演劇大賞授賞式を席巻した『大虐殺の神』
 亜州ニュース 2010.12.27

 27日午後6時30分ソウル・大学路のアルコ芸術劇場(아르코 예술극장)で開かれた第3回大韓民国演劇大賞(대한민국 연극대상)授賞式で『大虐殺の神(대학살의 신)』が女性演技賞・演出賞・大賞の3部門を占め、威力を見せつけた。
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 2部では、『眠れない夜はない(잠 못드는 밤은 없다)』のパク・ワンギュ(박완규)が男性新人演技賞を、『流浪劇団ショーパルロビッチ(유랑극단 쇼팔로비치)』のチョ・ソンジュ(조선주)が女性新人演技賞を受賞した。新人演技賞を受賞したチョ・ソンジュは「流浪劇団ショーパルロビッチは、私にとって一生忘れることのできない作品だ。いつも真摯な俳優、舞台で輝く俳優になるために一生懸命走りたい」と抱負を述べた。

 観客の期待を集めた男性演技賞は、『ドライビング・ミス・デージー(드라이빙 미스 데이지)』のシン・グ(신구)と『エイミ(에이미)』『俺の心臓を撃て(내 심장을 쏴라)』のキム・ヨンミン(김영민)が共同受賞した。女性演技賞も『エイミー』『33の変奏曲(33개의 변주곡)』で熱演したユン・ソジョン(윤소정)と『大虐殺の神』の主人公ソ・ジュヒ(서주희)が共同受賞した。ユン・ソジョンは、「次の受賞の主人公はまさに皆さんです」と短くも強烈な所感を述べた。ソ・ジュヒは「演劇俳優という職業に懐疑と混乱を感じる時、このような賞をいただくことになり嬉しい」と述べ、この作品でコメディができるように助力してくれた演出家に感謝を表した。

 作品賞は全9作品が候補に上がり、競合を繰り広げた末、明洞芸術劇場(명동예술극장)の『鉱夫画家たち(광부화가들、原題:The Pitmen Painters)』とトゥサンアートセンター(두산아트센터)の『眠れない夜はない』の2作品が選ばれた。

 多くの候補が上がり、これまでに増してしのぎを削った演出賞は、結局『大虐殺の神(シンシ・カンパニー)』のハン・テスク(한태숙)演出家へ行った。名誉ある大賞も『大虐殺の神』が獲得した。この演劇を製作したシンシ・カンパニー(신시컴퍼니)のパク・ミョンソン(박명성)代表は「台本が間違って送られたせいで、意図せずに優れた作品をお見せすることができた」と裏話を明らかにしたりもした。
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第3回大韓民国演劇大賞 授賞式 受賞者名簿

キム・ドンフン演劇賞:イ・インチョル(이인철)〈もう一度だけ愛することができれば〉
特別賞:トゥサンアートセンター、キム・チョルリ(김철리)ソウル国際公演芸術監督
戯曲賞:受賞者なし
舞台美術賞:パク・ソンミン(박성민)〈僕は君だ(나는 너다)〉
新人演技賞:パク・ワンギュ(眠れない夜はない)、チョ・ソンジュ(流浪劇団ショーパルロビッチ)
演技賞:シン・グ(ドライビング・ミス・デージー)、キム・ヨンミン(エイミー、俺の心臓を撃て)、ユン・ソジョン(エイミー、33の変奏曲)、ソ・ジュヒ(大虐殺の神)
演出賞:ハン・テスク(大虐殺の神)
作品賞:明洞芸術劇場『鉱夫画家たち』、トゥサンアートセンター『眠れない夜はない』
大賞:大虐殺の神(シンシ・カンパニー)

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 大賞、演出賞、女性演技賞の3部門を受賞した『大虐殺の神』は、ヤスミナ・レザの『Le Dieu du Carnage(God of Carnage)』、2009年のトニー賞受賞作です。韓国版の公演、親しい韓国人PDさんに「今一番の話題作」と勧められて見てます。本当に面白かった。演出と4人の役者(서주희 、오지혜、김세동、박지일)の演技が見事でした。

 受賞所感でシンシ・カンパニーのパク・ミョンソン代表が「台本が間違って送られたせいで」と言っているのは、原文では「대본이 잘못 전달되는 바람에(台本が間違って伝わったせいで)」、他記事では「 대본 잘못 보내서 하게된 작품인데(台本を間違えて送って、やることになった作品で)」とありまして、どうも他の台本を送るべきところで『大虐殺の神』の台本が送られてしまって、そのまま上演することになってしまった、という事情があったように読み取れます。
 シンシ・カンパニーは、2009年のトニー賞を『大虐殺の神』と争った『33の変奏曲』も昨年下半期に上演していますから、どちらか一方を製作するつもりでいたのが両方やることになっちゃったんですかね。どちらの舞台もよい出来でしたから、結果オーライです。
 シンシがミュージカルから演劇へも手を広げたのは、今のところ成功してますね。

 この作品、日本では『大人は、かく戦えり』のタイトルで、この1月6日~30日まで、新国立劇場で上演されます。シス・カンパニーのプロデュースで、演出はマギー、出演は大竹しのぶ、段田安則、秋山菜津子、高橋克実。新年早々、楽しみにしている公演です。2月には名古屋・大阪でも上演されるようです。

 作品賞に選ばれた『眠れない夜はない』、平田オリザの作品ですね。これ、スケジュール合わなくて見そびれた公演。残念です。『鉱夫画家たち(The Pitmen Painter)』は、クォン・ヘヒョがよかったし、演出も興味深いものでした。鉱夫たちの描いた絵をスクリーンに映し出すなど、純粋な演劇としてはどうかと思う部分も含めて。
 日本版の公演予定はないのかなぁ。 

 『ドライビング・ミス・デージー』のシン・グ、やっぱり見ておきたかった……。これもスケジュールが合わなくて断念した作品です。

2011-01-01

謹賀新年(+お雑煮)

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 あけましておめでとうございます。

 昨年は、ブログ「江戸と韓国と演劇と映画と」を通じて多くの方々といろいろな交流ができた嬉しい一年でした。
 本年も、このブログが日本・韓国両国の多様な公演・映画ファンの交流の場となりますように、より一層のご贔屓ご支援をどうぞよろしくお願い申し上げます。

 2011年、皆さまのご多幸ご健康をお祈り申し上げます。

 (おまけ)
 写真は元旦のお雑煮です。鰹だしに醤油で味を整えた吸地に、具は鶏肉、小松菜、かまぼこ、お餅。純東京式ですね。
 お屠蘇の代わりに、京都伏見・招徳酒造の純米吟醸「冬のさんぽ」。卯年にぴったりの可愛いボトル、ボトルに似合わず辛口です。