2006-08-01

[映画]グエムル/괴물

18:30
新宿・明治安田生命ホール
自由席 無料(試写会招待券)
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脚本・監督:ポン・ジュノ/봉준호
出演:ソン・ガンホ/송강호、ペ・ドゥナ/배두나、パク・ヘイル/박해일、キム・ヒボン/김희봉
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 『殺人の追憶』のポン・ジュノ監督の第二作として、韓国映画今年最高の話題作。韓国では7月27日公開。見たくて見たくてこの映画のためだけにソウルへ戻ることも検討したが、日本の試写会に応募しまくって見事当選。日本では9月2日公開予定。
 最初から最後まで監督の演出が行き届き、上手い、の一言。悲しみの場面で笑わされ、怪物の登場に驚かされ、エンドロールにまで奇妙な緊張感が持続する。注目の怪物は、ウルトラマン・ウルトラセブンの怪獣を見慣れた目には「斬新」。そして、やっぱりソン・ガンホは凄い。ソン・ガンホ演じるカンドゥが間抜けなせいで、娘(コ・アソン)は怪物にさらわれ、父親(キム・ヒボン)は死に追い込まれるのだが、それも仕方ないかと思わせる「何か」をきっちり見せてくれる。それはカンドゥの間抜けぶりでなく、間抜けであるがゆえに持ち得たと思われる普通の人以上に広く温かい心だったりする。最後に怪物と対峙した時のソン・ガンホの表情がとても印象的。あれは、ポン・ジュノ監督とソン・ガンホが意図して見せたものなのか、それとも怪獣と心を通じ合わせようとするウルトラシリーズの歴史を持つ日本人の私が見て取ってしまったものなのか。それを確かめるためにも再見せねば。もう一回試写会が当たりますように。



2 件のコメント:

  1. あれ? いつの間にか更新されていたのですね。
    日本におられたと言うことですか?
    もちろん、私は日本で9月に見たのですが『怪物』面白かったです。ソン・ガンホという人は独特の魅力を持った人ですね。それだけではなく、ペ・ドゥナもキム・ヒボンも個性派で大好きです。
    そこへあの女の子、しっかりした役者ぶりには拍手です。
    ただの怪物映画ではなく、家族愛とそれから社会風刺があってたっぷり楽しめる映画でした。

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  2.  かつさん、こんにちは。お久しぶりです。
    > 日本におられたと言うことですか?
     はい、本サイト(「プロフィール」にURL載せてます)の方に書いてますが、毎年夏休みと冬休みは1か月ほど日本に滞在してるのです。
     『グエムル』、見所満載の映画だと思います。一々挙げたらキリがないんですけど、例えば、コ・アソンに役者としても役柄としてもあれだけ健気に頑張らせておきながら、最後に娘を死なせて売店荒らしの男の子に「生」を継承させる脚本とか。
     映像的にもすごく面白かったので、今からDVDの発売を心待ちにしてます。

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