20:40
ソウル劇場12館
F列16番 6,000W(チケットリンク・パープル会員1,000W割引)
-----
監督:ウォン・シニョン/원신연
出演:ハン・ソッキュ/한석규、イ・ムンシク/이문식、オ・ダルス/오달수、チャ・イェリョン/차예련、キム・シフ/김시후、イ・ビョンジュン/이병준、チョン・ギョンホ/정경호、シン・ヒョンタク/신현탁
-----
声楽家教授ヨンソン(イ・ビョンジュン)は教え子の若い女性インジョン(チャ・イェリョン)を白のベンツに乗せてドライブに行く。途中信号無視で警官(ハン・ソッキュ)違反切符を切られるが反省の色はない。人気のない川べりでヨンソンは下心満々、インジョンも初めはその気だったが、ヨンソンの執拗さが恐くなり車から逃げ出してしまう。
山中に逃げ込んだインジョンは、二人の若い男(チョン・ギョンホ、シン・ヒョンタク)が男子高校生(キム・シフ)を袋詰めにしているのを目撃。恐ろしくて夢中で歩くうち、オートバイに乗った人の良さそうな中年男ボンヨン(イ・ムンシク)に出会い、近くのバスターミナルまで乗せて行ってほしいと頼む。
一方、一人取り残されたヨンソンの前に怪しい男たち(オ・ダルス、チョン・ギョンホ、シン・ヒョンタク)が現れる。男たちはバットを振り回し、野鳥を打ち殺す。バイクに積んだ大きな袋の中にはもしやインジョンが? 粗暴な男たちに対処する術を知らないヨンソン。そこへ、インジョンを乗せたバイクを運転するボンヨンがやって来た。純朴な容貌とうらはらに、ボンヨンは男たちのリーダー的存在であるらしい。四人の男たちはヨンソンとインジョンにサムギョプサル(豚の三枚肉の焼肉)を勧め、袋から出した高校生にイジメを加える。成り行き上、ヨンソンとインジョンは他人の振りをし続けるが、男たちは若い女性であるインジョンに目をつけ始め……。
この映画はたった一つのあるアイディアに支えられている。その「あるアイディア」を効果的に見せるために、延々とカットが積み重ねられる。元々暴力的な映画は苦手だが、この映画の暴力シーンはそれほど抵抗なく見ることができた。それは、この作品の暴力の多くが相手の肉体を傷つける暴力行為でなく「イジメ」だからというのが一つ(イジメの方が肉体的暴力より深刻でないとか許容し得るとか言っているのではない)。またもう一つは、イジメや暴力のシーンが「あるアイディア」を見せるための一種の伏線として描かれているからだろう。
「あるアイディア」はそれほど斬新なアイディアではないが、見せ方はかなり上手い。ただし、「あるアイディア」をあらかじめ知っている者には、だらだらとイジメシーンの続く作品でしかないかもしれない。知らなかった(気づかなかった)私は最後まで面白く見たし、暴力絡みの映画の割に意外と後味も悪くなかった。
出演者としてトップにクレジットされるのはハン・ソッキュだが、事実上の主演はイ・ムンシク。多面的で正体の分かりにくい男をうまく演じている。ハン・ソッキュ好演、オ・ダルス怪演。
2006-06-11
[映画]殴打誘発者たち/구타유발자들
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿