2006-05-12

[演劇]旅行/여행

19:30
アルコ芸術劇場・小劇場
나列9番 14,000W(早期予約30%特別割引)
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作:ユン・ヨンソン/윤영선
演出:イ・ソンヨル/이성열
出演:チャン・ソンイク/장성익(映画監督テウ)、イ・ヘソン/이해성(キテク)、イム・ジンスン/임진순(靴屋の主人サンス)、パク・スヨン/박수영(タクシー運転手ヤンフン)、カン・イル/강일(中小企業社長テチョル)、チョン・マンシク/정만식(毛皮会社社長マンシク)、チェ・ジョンウン/최정은(死んだ友人の妹)
作曲・演奏:キム・ドンウク/김동욱
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 昨年、作品性からの評価が高かった作品。今回はソウル演劇祭公式参加作としてのアンコール上演である。音楽は客席下手でギタリストが生演奏。
 急死した小学校時代の同級生の葬式に出るため、5人の男たちが汽車に乗って故郷へ向かう。汽車の中で5人は酒を飲んで死んだ友を偲びながら歓談するが、まもなく50歳を迎える現在、社会的地位も生活環境も異なる彼らの間には微妙な空気が流れる。死んだと思っていたキテクが生きていると分かり、葬式場にキテクが現れるに到って彼らの間で諍いが始まってしまう。
 小学校時代の同級生が故郷へ帰れば当時の気持ちを取り戻せるかと言えば、人生、そんな単純なものではない。と言って、かつての仲間を現実社会の物差しではかるのは忍びない。子供時代の仲間と今も互いに通じる連帯感は、どこかにあるようでいて捉えられず、ないと思っても完全には否定し切れない。そんな複雑で割り切れない人間関係と感情を描いている。韓国人好みの作品。
 作品内容を反映して客席には若い人が少なく、40代50代と思われる人が多かった。男性客が多かったのも作品内容ゆえだろう。逆に20代前半のカップルがこの作品をどのように見るのか、聞いてみたいもの。



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