◇午後から東宝のミュージカル『三銃士』を見るために帝国劇場へ出向きました。友人たちから「帝劇は豚まんが美味しい」と聞いていたので、お昼を我慢してひたすら豚まんを目指します。
豚まん豚まん豚まん豚まん…… (。-_-。)
ところが、劇場に着いてみればこんな悲劇が!

本当に「幻」だとは。
◇舞台は、先に見た友達からいろいろ話を聞いていたのですが……聞いてた通りでした。何となく物足りない「三銃士」。
4人で剣をかかげて「おぅ!」ってポーズつくるところがありません。例の有名な「ひとりはみんなのために、みんなはひとりのために」ってセリフはあるのですけれど。このセリフ、元のフランス語は「un pour tous, tous pour un」、英語だと「one for all, all for one」。どちらも3音節×2のリズムなのに対して、日本語はだらだら長くて決まらない。翻訳物の宿命かとも思いますが、韓国のミュージカル『三銃士』(チェコ版、東宝のはオランダ版)では、このセリフを「우리는 하나!」(ウリヌン ハナ、俺たちはひとつ)と訳していて、3音節ではないけれど2拍または3拍で発声できるようにしてあるのですね。で、「ハナ!」のところで4人が剣をかかげて、びしっとポーズを決めます。これ見ちゃってると、日本のはちょっと物足りない。
また、ダルタニャンは最後で銃士の仲間入りが認められるのに、なぜかユニフォーム貰えません。どうしてだろう?
全体に、主役級の人たちそれぞれの見せ場少なくて、井上芳雄(ダルタニャン)、橋本さとし(アトス)、石井一孝( アラミス)、岸祐二(ポルトス)という、帝劇開場100周年記念ならではの豪華キャストがもったいない。リシュリュー枢機卿(山口祐一郎)は、再演の際はぜひ古田新太で見たいと思いました。ミレディ(瀬奈じゅん)は甘ったれたオバカさんに見えるし(「だから女は使えないんだよなぁ」というオトコの決まり文句が聞こえてきそうなオンナのタイプ)、コンスタンス(和音美桜)は可愛いけどあっけなく死んじゃうし。脚本通りなのかもしれないけれど、添え物っぽい感じが。
舞台美術はとても凝ってます。でも、役者が小さく見えて損してるのではとも思います。
ラスト近くの舞踏会の場、王と王妃が道具の後ろでスタンバイするのが2階席から見えたのには驚きました。王と王妃が皆のいる場所より一段低い裏庭の茂みからもそもそ上がってきた、というふうに見えちゃうのです。2階席からの見え方チェックしてない上に、楽近いのに誰からもダメ出し出てないとは。 これはありえないでしょう。
ということで、久しぶりに見た日本のミュージカル、楽しませていただきました。日本のミュージカルをろくに見てない奴の妄言と思ってください。(^-^;
◇幕が下りて、さぁカーテンコールって時に、カバンの中の iPhone に手が伸びちゃいました。電源入れて写真撮る準備しようと思って。ここは日本だと気づいて、途中で手が止まりましたが。
そんなわけで、写真撮影禁止の日本版に代えて、韓国版『三銃士』のカーテンコールの写真載せておきますね。主役たちはハレーションで消えちゃってますけど。

韓国の舞台は「カーテンコールのみ撮影OK」ということが多いのです。
◇終演後、チケット譲ってくれた友達とお茶。ミュージカルのお話いろいろ聞くことができて楽しかったです。ありがとうございました。
◇有楽町の駅までこんなお店を発見しました。

すかさず、ささやかなリベンジ!

◇帰りに実家へ寄りました。NHK BSプレミアムで帝劇100年特集番組が始まったので、最後まで見ちゃいました。何しに実家へ行ったのだろう?
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