久しぶりに芝居の感想を別記事にしてみました。[日録]に入れるには長すぎたので。
8月6日(土)11時
新橋演舞場八月花形歌舞伎・第一部
3階A席
今気がつきましたが、今年の八月公演、「納涼歌舞伎」じゃなくて「花形歌舞伎」なんですね。勘三郎が抜けると「花形」?
『花魁草』
北條秀司作。安政の大地震で命からがら江戸を逃げ出した吉原の花魁・お蝶(福助)と大部屋の歌舞伎役者・幸太郎(獅童)が百姓・米之助(勘太郎)に助けられて、栃木で一緒に暮らし始める。互いに好意を持ちつつ深い仲にならないまま、幸太郎に役者復帰の話が舞い込み、江戸に戻ることになるが……。
男に裏切られた過去を持ち、花魁としても女としてもぱっとしないお蝶、福助はまり役。
若くてキレイで優しくて従順な幸太郎、獅童が思いの外よかったです。これといった主張をしない役だからでしょうか?
二人を間借りさせる老夫婦、勘太郎と芝のぶ、うまい。いい味出してました。この二人はもうこんな役ができちゃうんですねぇ。腕があるってスゴイわ。
幕開き、赤々と燃える江戸の町を背景とした舞台上に、江戸から必死で逃げてきた人たちが河原のそこここにごろごろ倒れている、という場面で始まります。どうしたって3.11を連想してしまうわけですが、それを承知でやってる松竹と役者に感心しました。
『櫓のお七』
七之助のお七。お七とお杉が客席通路を歩くファンサービスバージョンでした。
見る前は『吹雪峠』に続く節電納涼大雪演目だと思ってたのですが、蓋を開けたら、人形に魂が入っちゃった納涼ホラーでした。七之助の所作は身体の使い方が固いのですが、今回はそれが「人形」に見えてしまって。身体が自由に動く人間があえてぎくしゃくと「人形振り」をしているのではなく、身体の動かない人形に魂が入って動き始めちゃった、という印象でした。
こんな人形振り、初めて見ました。「人形振り」としては良い出来ではないでしょうが、これはこれで面白かったです。女形いろいろ、人形振りもいろいろ。
年に数回しかいけないので
返信削除歌舞伎はいつも偏った方ばかり見ていたので
福助さんは踊り以外もしかしたら
初めてだったかも知れません
とってもよかったです。
七之助さんもとても綺麗でした
私の席の並びで一人一生懸命見ていた
��部出演の男の子。。
舞台の上の役者さんともダブリ
こうやって伝統は守られるんだと
うれしくなりました。
私のような一般客には
短い時間の3部制はとてもありがたいです。
自分がだれずに最後まで見られました。
rinrinさん
返信削除『花魁草』、よかったですよね。福助も獅童も役に合っていて。
七之助は最近頑張ってるので、応援してます。若手が育ってこその伝統芸能ですものね。
毎月見てる身にも、三部制は楽で有り難いです。
でも、三部全部見ると、二部の月よりチケット代が高くつくんですよね。\(;゚∇゚)/