20:00
忠武アートセンター
R席 1階8列8番 40,500W(チケットリンク ロイヤルパープル会員10%割引)
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音楽:Jimmy Roberts
原作・歌詞:Joe DiPietro
監督:ハン・ジンソプ/한진섭
出演:ナム・キョンジュ/남경주、ヤン・コンニム/양꽃님、ペク・ジュヒ/백주희、チョン・サンフン/정상훈
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ブロードウェイミュージカル「I LOVE YOU, YOU'RE PERFECT, NOW CHANGE」(邦題「I LOVE YOU 愛の果ては?」)のコリアンキャスト上演。昨年のヒット作で、2005年韓国ミュージカル大賞「ベスト外国ミュージカル賞」「演出賞」を受賞している。第一幕は11場、第二幕は9場で構成されるシットコム・ミュージカル。全場面、恋愛・結婚の一面を穿ったコントと楽しい音楽を融合させた作品だ。
舞台下手に2.5mほどの高さのステージがあり、ここでピアニストとバイオリニストが伴奏。それ以外は左右対称の壁と4つの椅子があるだけ。テーブル、ソファ、ベッドなど他に必要な装置は場面ごとに配置される。
ミュージカルの枠を超えた高度な演技力が要求される作品で、全員息の合った演技で笑わせてくれた。ナム・キョンジュ、ヤン・コンニムはミュージカル専門の俳優だが、芝居も上手い。チョン・サンフンとペク・ジュヒはモテない男女の役回りで、難しい役どころをうまくこなしていた。特にナム・キョンジュが類型に陥りそうなそれぞれの役に実在感を与えて演じていたのがよかった。この舞台が単なるコントの連続でなく客席と心の通う芝居になったのは、彼のリアリティゆえ。
面白かったのは、1幕4場「男は見栄っ張り、女は猫かぶり」で、得々として退屈な話を続ける男とそれに調子を合わせながら内心うんざりしている女のエピソード。男が「軍隊の話」を延々と続け、さらに「軍隊でのサッカーの話」を続けようとするコリアンバージョンの翻案は、ありきたりなのだが、やっぱり可笑しい。1幕7場「両親の気持ち」。両親と息子とその交際歴2年の彼女の食事の席で、二人が結婚を約束したと思い込んでいた両親が「別れることにした」と聞かされて、表面的には理解を示しながらも、内心不満タラタラのエピソード。韓国でも最近は「理解ある親」が増えている。
終演後、カーテンコールに出てきた4人が「プロポーズイベント」を進行。事前に公式サイトで受け付けていた「恋人への手紙」で選ばれた男性の手紙をチョン・サンフンが読み上げ、その男性に「舞台上で彼女に愛を告白する機会」が与えられる。舞台に上がった男性は用意してきたまた別の手紙で客席の彼女に愛の告白し、彼女を舞台に呼んで、ネックレスのプレゼントと共にプロポーズ。彼女の返事はビミョーな「ありがとう」だったが、司会役のチョン・サンフンがうまく引き取って祝賀ムードの内にイベント終了。
この手のイベント、韓国の公演では珍しいことではなく、「舞台上でのプロポーズ」に遭遇するのも2度目。韓国人の恋愛、節目節目で感動イベントを演出するのは男性の義務でさえあったりする。日本で同じイベントを企画しても申込みが全くなさそう。
2006-06-03
[ミュージカル]I LOVE YOU
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なんか憂鬱になりました~これかなりハングルわからないとダメな作品じゃないですか?セリフばかりのような気がしますが~ダンスなんて全くないんですね~きっと・・・
返信削除記事に書いている通り、シットコム風のコント20場で構成されてるミュージカルです。あえて言えば、セリフ7割、歌3割、ダンス少々、かなぁ。
返信削除韓国と日本は社会や文化がそれほど違いませんから、各場の設定はビジュアルだけでも分かるでしょうが(TVショッピングのホストだとか、子供にメロメロのパパだとか)、セリフの聞き取り次第で設定以外何も分らないという可能性もあるかも。
ななさん~観てきました。全くわかりませんでした~でも4人がとても上手い演技をしているのはわかります。とにかく客をグイグイと引っ張っていく。すごいな~韓国のパワーと演技力。車のシーンが好きでした。うまく作ったなって(イスを使って)上の内容を見ると「両親の気持ち」っていうのでしょうか?ゴンミョンがお父さん役で、なんかいい演技していたんですよ~でも全くわからなかった。ゴンミョンのくまのぬいぐるみのもわからない皆皆わからない~出街でもゴンミョンにこれは言葉がわからないと・・・と言われてしまった・・・でもでも皆の演技は心に伝わったきましたよ~ニールサイモン的な舞台だった気がします。
返信削除言葉が分からなくてもそれなりに楽しめたようで、よかったですね。
返信削除シーズン2はナム・キョンジュ目当てで行ったんですけど、滑舌のよさに感心しました。ミュージカル専門とはいえ長年舞台に立ち続けてる役者さんはさすがだな~と。
なので、イ・ゴンミョンが同じ役をどんなふうに演じるのか、やっぱりすごく興味あります。来月には何とか行けそうです。
ニール・サイモンといえば、黒柳徹子さんの『ルーマーズ』、見たかったんですけど、舞台の出来はどうだったのかな。
ななさんお久しぶりです~ここは質問のコーナーではないとはわかっているんですが、何せ日本にいると情報がわからなくて、もしわかったら教えていただきたいんですが、「Ilove you」は今月のいつまでやっていますか?29日、30日まではやってないでしょうか?もしそこまでやっていてゴンミョンさんが出演の日ありましたら教えていただけませんか?年末年始を韓国で過ごそうと思っております。
返信削除私に分かることでしたら喜んでお返事いたしますのでご遠慮なくどうぞ。
返信削除今の公演は残念ながら12月25日が千秋楽です。
公式サイトには、12月29日から来年3月4日まで COEX で公演するという情報が出ています。キャストなど詳細情報は分かりません。チケットオープンは12月5日のようです。
ななさんありがとうございます~で、コエックスの公演はシンシミュージカルなんでしょうか?イ・ゴンミョンさんが出るようでしたらどうか教えていただきたいです。明日発表ですか?韓国は作品や出演者の発表が遅いのですか?日本は恐ろしく早いですものね~
返信削除ココログメンテナンスでお返事が遅くなりました。
返信削除29日からのCOEX公演、キャスト日程も発表されましたが、イ・ゴンミョンさんの出演はないです。多分、次のお仕事のスケジュールが入っているのでしょう。
全体的に、韓国は公演情報の発表が遅いですね。日本と比べれば、ですけど。特に今回のCOEX公演は好評のため追加で企画している公演ですから、日程とキャストをギリギリまで調整してたと思います。
評判の良い舞台はこんな風にどんどん公演が延長されていくので、実際の評判を聞いてから見に行くことができるのが韓国の良い所です。もちろんキャストは変わって行くのですが、それはそれで若い人や新人がチャンスを掴む機会になりますし、見る側にとっては楽しみな若手を見つける場でもあります。
日本は劇場と役者を1年以上前から(場合によっては2年近く前から)確保しないと公演企画自体が成り立たないようで、評判が良かったから即アンコールなんてとても無理でしょう。チケットもできるだけ前売りで捌こうとするので、「面白い」という評判を聞いた時にはすでにチケットが手に入らないというケースも多いですよね。このへんのシステムは何とか変えて行ってほしいなぁと思ってます。
元旦の日だけゴンミョンさん出演してお陰様で観ることが出来ました。後はミスサイゴンの地方公演になります。オーディションに受かったら次は「レ・ミゼラブル」だそうです。8月はLGアートセンターでチョスンウの「ラマンチャの男」こちらも観たいところです・・・
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