2010-08-14

[記事]ハフェマウルの水上ミュージカル

 先週行われた安東・ハフェマウルでの水上ミュージカルの話題です。

 事前に記事にしたかった公演なのですが、細かい点がよく分からなくて。知ってればハフェマウルへ行ったのに!という方がいらしたらごめんなさい。

 記事にある「壬申倭乱」は、豊臣秀吉の朝鮮侵略「文禄・慶長の役」の韓国での名称。「西厓」はリュ・ソンニョンの号です。




国内初、実景水上ミュージカル『芙蓉之愛』、韓国公演観光の新たな一里塚を
 嶺南タイムズ 2010.08.12

 ハフェマウル(하회마을)のユネスコ世界文化遺産登録を記念して、国内で最初に自然景観を背景とした実景水上ミュージカル『芙蓉之愛(부용지애)』が爆発的な反響を引き起こした。

 今年一年、慶北北部地域9つの市・郡で行われる「世界儒教文化祝典2010(세계유교문화축전 2010)」の一環として、安東(안동)市が主催、世界儒教文化祝典組織委員会が主管して、ハフェマウル保存会が後援したミュージカル『芙蓉之愛』は、去る6日から9日まで5日間にわたって毎日8時から9時40分まで、ハフェマウル水上舞台で100分間華やかに繰り広げられた。

 制作費10億ウォンが投入されたこの作品は、壬申倭乱(임진왜란)の救国の英雄、西厓リュ・ソンニョン(서애 류성룡)先生の帰郷を始めとして、800年の間続いてきたハフェマウルの歴史と文化、神話を劇的なストーリーで再構成し、全6場として作られ、西厓リュ・ソンニョンと彼の兄リュ・ウルリョン(류운룡)の兄弟愛、そして国宝121号ハフェ仮面にまつわる説話の主人公ホ・ドリョン(허도령)とキム氏の娘(김씨 처녀)の悲しい愛の物語を題材としている。

 ハフェマウルの天然の絶壁である芙蓉台(부용대)を背景に、その下を流れるナクトンガン(낙동강)の水上に設置された舞台で、華麗な照明と雄壮なサウンド、感性を刺激する踊りと歌は最も韓国的な村、世界的文化遺産であるハフェマウルの真髄をまた新たな感動で見せた。

 特に70mの芙蓉台の絶壁から落とされた美しい落花場面とハフェマウルの叙情をよく歌った「ハフェアリラン(하회아리랑)」、約300名に達する出演陣が作り出した超大型スケールは、100分間、観客たちの目と耳を奪った。(略)

 公演を主管した世界儒教文化祝典組織委員会は、5日間で約7万5000名が公演を観覧したものと集計した。これ以外にも、ハフェマウルの収容能力が限界を越え、村の外で引き返した観覧客も数千名に達するものと見ている。(略)

 公演を見られたかった観覧客たちのために、安東MBCは来る8月15日(日)午後2時から4時まで、2時間の「芙蓉之愛 HD録画放送」を自主編成して放送する計画だ。(略)

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 記事タイトルをクリックして元記事へ飛ぶと、公演の様子が写真で見られます。

 「世界儒教文化祝典」という儒教のフェスティバルに合わせて、地元が総力をあげて創り上げたミュージカル、です。自然を背景にした野外舞台で、出演者は300名。ソウルでの上演どころか、地元での再演も当分ないと思われます。見てみたかったですねぇ。8月15日の安東MBCの放送、ネット上にアーカイブしてほしいなぁ。

 記事の省略部分には、「公演観光」という言葉が出ています。公演を一つの観光資源にしようという発想です。今回の水上ミュージカル『芙蓉之愛』は、「公演観光」を念頭に置いた試みでもあり、成果は上々と受け止められています。近い将来、観光客向けミュージカルとして内容と規模を練り直し、ハフェマウルで上演されるようになるかもしれません。

 「ハフェアリラン」なんてあるんですねぇ。「アリラン」は朝鮮半島各地にそれぞれの歌詞とメロディで伝わってる歌なので、ハフェにも当然あってよいのですが、聞いたことないです。今度CD探してみよう。

 ハフェマウル出身のリュ・シウォン(류시원)も公演期間中にマウルを訪れたそうです。リュ・シウォン追っかけてミュージカル見た、という方、もしかしていらっしゃったりして?

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