今後の展開に注目したいニュースです。
◆PMCプロダクション-ソウル演劇協「よい作品に大学路公演場を無料貸与」
フィナンシャル・ニュース 2010.07.29
「よい作品は挑戦してください。無料で公演場をお貸しいたします。」
『NANTA』の製作会社PMCプロダクション(피엠씨프러덕션)が、ソウル演劇協会(서울연극협회)とともに大学路公演場の無料貸館事業を行う。
大学路に位置するPMCプロダクション所有のPMC小劇場(PMC소극장)を審査の上一公演当たり最大3ヶ月間保障してくれるのが、この事業の骨子だ。
よい作品であるにも関わらず、公演場貸館という現実的な壁にぶつかって陽の目を見ることのできない作品を観客に見せる助けになるようにしようとするもの。
ソン・スンファン(송승환)PMCプロダクション代表は、「特色があり、発展の可能性がある作品は、今後PMCプロダクションで投資し、さらによい作品として作る計画も持っている」とし、「現在、PCMプロダクションの座席分かち合い(좌석 나눔)、訪ねて行く文化分かち合い(찾아가는 문화 나눔)と合わせて、もう一つの社会貢献活動として事業を定着させたい」と述べている。
��略)
・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆
最大3ヶ月間、大学路の劇場を無料で使用して公演できる、というのは、劇団や製作会社にとって魅力的な条件です。
とは言え、PMCプロダクション側も、「社会貢献」を謳ってますが「慈善事業」ではないはずです。PMC小劇場のスケジュールが先々まで埋まっているなら、こんな事業を始めようとは思わなかったことでしょう。また、代表が明らかにしているように、これはという作品に投資することで、この事業を通じてよいコンテンツに対する権利を確保していこうという目論見もあるのでしょう。
どんな作品が上演されて、その後どのような展開を見せるのか。今後に注目です。
ちなみに、記事の中に出てくる「座席分かち合い」はスポンサーを探して障害者やお年寄りなどを公演に無料招待する事業、「訪ねて行く文化分かち合い」は公共施設や福祉施設を訪問して行う公演事業。いずれも、演劇、ミュージカル、コンサートなどの舞台に触れる機会のない人々に公演を楽しんでもらおうという趣旨で、韓国ではかなり広く行われている文化福祉事業です。
0 件のコメント:
コメントを投稿