レポートと答案の採点が終わり、前期の成績提出が完了しました。これで大学の講義関連の仕事は夏休みになります。
今回、レポートを採点していて、これまでと違うなぁと思ったことがいくつか。
その1。
レポートの課題は、歌舞伎または文楽の公演を観た上でテーマを決めて書く、という観劇レポートです。学生は、締切までに最低一度はどこかの劇場へ行って歌舞伎か文楽を観なくてはいけません。
毎年、6月・7月に行われている国立劇場の歌舞伎鑑賞教室か歌舞伎座の幕見に行く学生が大半を占めます。料金が安いし、時間も短いので、行きやすいのですね。
ところが、今年は歌舞伎座が4月に閉場し、「幕見」という最も手軽な歌舞伎観劇ができなくなってしまいました。学生たちが他の公演にちゃんと行くかどうか、やや危惧してました。
蓋を開けてみれば意外なことに、国立劇場の鑑賞教室が一番多いのは当然として、文楽やコクーン歌舞伎でレポートを書いてきた学生が目立ちました。毎年、コクーン歌舞伎に興味を持つ学生は多いのですが、チケットが手に入らないのですよね。それが、今年のコクーンはチケットがかなり残ってまして、学生たちも入手できた模様。また、文楽も以前に比べればチケットが入手しやすくなってるのですね。
観たいと思った時に、観たいと思った人が、普通にチケット入手できる状況があるって、大事です。
その2。
今年のレポート、改行後の段落冒頭を5字下げで書いてきたものがちらほら。これ、英文のスタイルですよね。だけど、句読点は句読点で、カンマやピリオドにはなってない。
ワープロのタブで5字下げ指定にしているのを、そのまま使ってるのではないかと思うのですが、日本語の様式としてはかなりヘンです。それとも、世の中はそういうスタイルが普及しつつあるのでしょうか。
そもそも私のレポートは「縦書き」を指定してまして(だけど、横書きレポ続出!)、ちゃんと縦書きレイアウトで提出してきてる学生が、段落冒頭は5字下げだったり。なんだかヘンテコなレイアウトで、これに違和感を感じてないらしいところが、またヘンテコに感じられるのですが。
その3。
今年の就職戦線は去年以上に厳しいらしいです。レポートの締切は7月中旬だったのですが、末尾に「まだ就活中で、授業に出席できないことも多くて申し訳ありません。」というような「お詫び」が付け加えられてるレポートがぽろぽろ。男子学生が、です。
毎年、「すみません、まだ就活してて……」と、出席点を心配して相談に来る4年生は何人もいます。でも、大抵は6月まででした。もう夏休みに入るという時期に、「まだ就活中で」という男子学生が少なからずいるとは。
私の場合、4年生に関しては、出席点は配慮しますが、レポートと試験の採点はきっちりやります。試験の問題は2題。内1題は3問中1問を選択して答える方式で、自分が出席していた回のテーマの問題を選べばいいように作成してます。
でも、4年生がろくに授業に出てこられない就活って、それ自体が疑問です。
その4。
ツイッターでツイートしちゃったのでこっちにも書いちゃいますが。
インターネット上の他人の文章を丸々コピペしたレポート1通発覚。やれやれ。
ななさん、お疲れさま。
返信削除見ているだけでも目が回る忙しさではないですか!
先日お話しした、おはぎ屋さんの情報をお知らせします。
玉製屋http://r.tabelog.com/osaka/A2702/A270202/27001576/
文楽劇場から丸福のある相合橋までの道沿いにあります。
私も機会があれば一度買いたいと思っています。
そうそ、相合橋の読みを調べましたら「あいあうばし」でした。
あっついので、ゆるゆるとお気張り下さいませ。
誤→玉製屋
返信削除正→玉製家
たまさん
返信削除おぉ、おはぎ屋さん。情報ありがとうございます。
そのあたりは丸福探してウロウロ何度も通ってると思うのですが、おはぎ屋さんは記憶にないです。次回きっと行ってみます。
「あいあうばし」、実際にはどう発音してるんでしょうね? 「あいおーばし」?「あいやうばし」?
「あいあう」なんて、文字通りには絶対発音できないと思う……。
それはそれとして。
この記事に大阪のおはぎ屋さん情報のコメントが付くなんて、やっぱりワタシのブログだわ。
食いしん坊熱烈歓迎。