2005-11-29

[映画]東京タワー

18:00
ロッテシネマ蘆原 3館
I列6番 6500W
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監督:源孝志
出演:黒木瞳、岡田准一、松本潤、寺島しのぶ、岸谷五朗
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 江國香織の原作小説は未読。寺島しのぶが凄い。この作品のために体重を増やしたのだろうか。中年太りで腰周りには贅肉がつき、顔は丸く二重顎の危機に瀕し、ちょっと太目の2本の足で地面を踏まえた立ち姿は、お洒落な服をまとってはいるけれど実はサイズがぴちぴちで、かっぽう着にサンダル買い物籠の方が似合うことが容易に想像できてしまう。中年世代に足を踏み入れた女性の容姿を自身の肉体に具現化し、「女」から「おばさん」になりかけている女の恋と人生を見事に演じ切っている。この役者根性の前では、他の出演者がほとんど地のままのように見えてしまう。黒木瞳しかり、岸谷五朗しかり。
 岡田准一と松本潤の裸体シーンはファンサービスなのだろうが、韓国の俳優を見慣れた目には「貧弱」としか映らない。
 学生たちと一緒に見に行ったのだが、ある3年生の感想に「大学1年の頃はこういう恋愛は存在することが信じられない、絶対いけないと思ったけれど、日語日文学科に入って、日本の映画やドラマを見たり小説を読んだりして、今は少し理解できると思うようになった」と。世の中はこうして変わって行くのだなぁ。



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