20:00
国立中央博物館 劇場 龍 / 극장 용
A列13番 30,000W
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作・演出:/김광림
出演:チェ・ヨンミン/최용민、リュ・テホ/류태호、クォン・ヘヒョ/권해효、キム・ネハ/김내하、ユ・ヨンス/유연수、チョン・ドンスク/정동숙、チン・ギョン/진경、キム・ジェボム/김재범/、イ・ヒョプ/이협、コン・サンア/공상아
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映画「殺人の追憶」の原作の演劇。1996年から繰り返し上演されているが、今回は昨年国立中央博物館開館と共にオープンした劇場「龍」の独自企画「もう一度見たい演劇シリーズ」の第一弾として上演された。今年は上演10周年であると同時に、この演劇の素材となった実際の未解決連続殺人事件の最後の事件が時効を迎える。劇場ロビーでは時効の延長を嘆願するための署名活動が行われていた。
客席に入って席を探すと、最前列センターでびっくり。もちろん自分で取った席だが、なぜこんな席を取ったのか、我ながら不思議。どうも、チケット予約時に「生クォン・ヘヒョが見たい!」というミーハー気分に囚われていたらしい。ちなみに、クォン・ヘヒョは「冬ソナ」のキム次長で有名だが、個人的には映画「선물」(邦題「ラスト・プレゼント」)のブルースブラザーズを彷彿とさせる人のいい詐欺師が好き。
さて、プロローグは、半身不随の捜査班長と女性新聞記者の写真撮影風景。そこに、背景スクリーンに映る殺人犯のシルエットと被害者の悲鳴が重なる。舞台は警察の捜査本部。芝居は、刑事たちの捜査と被疑者の取り調べを交互に見せながら進行する。映画と異なり空間的自由が制限される演劇の舞台だが、その閉塞感が犯人にたどり着けない刑事たちの焦りやストレスを強く感じさせて効果的。と言っても、芝居はむしろキム刑事(クォン・ヘヒョ)と喫茶店の出前娘(コン・サンア)のラブストーリーなど、笑いを巻き起こしながら進んでいく。この素材でこんなに笑わせてよいのかと思うほど。今回の公演、主要な登場人物は初演時の俳優が集まっており、芝居の安定感は言うことなし。映画にも出演しているリュ・テホが、複数の容疑者を一人で演じる趣向はやはり面白く、見ごたえがある。
最後の容疑者の容疑がDNA鑑定で否定され、捜査は白紙に戻り、捜査班長は過労で倒れる。エピローグはプロローグの続きで、犯人のシルエットが闇を跋扈する。映画では、パク・ヘイル演じる最後の容疑者に疑いを残す余韻があったが、演劇は今なおどこかにいる犯人を暗示しつつ重苦しく幕を閉じる。
クォン・ヘヒョはテレビより映画、映画より演劇でもっと見たい。
2006-03-22
[演劇]私に会いに来て/날 보러 와요
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