20:00
大学路・チョンボ小劇場
自由席 18,000W(チケットリンク・パープル会員10%オフ)
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作・演出:ミン・ボクキ/민복기
出
演:パク・ウォンサン/박원상、ムン・ソリ/문소리
制作:劇団チャ/イ/ム(次元移動舞台船)
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舞台は中年夫婦の家の居間。倦怠期とも見える夫婦の会話は、取りとめもなく他愛もない日常的で瑣末なことばかり。しかし、一方が部屋を出て行くと、一方が客席に向かって語り始める。二人の出会い、少女だった妻の美しさ、初めてのデート。男は約束の何時間も前から少女を待ち続け、少女は男の待つ音楽喫茶になかなか入れなかった初恋の思い出。夫の余命はあと半年。夫と妻はそれぞれに二人の思い出、相手への愛を客席に向かって吐露して行く。
平凡な中年夫婦の二人の芝居と、それぞれのモノローグが交互に演じられる。それぞれの語りで二人が共に歩んできた夫婦の時間が鮮明に描き出され、それが間もなく終わろうとしていることを知ってしまった者たちの悲しみが浮かび上がる。その悲しみを、後に残さねばならない者と一人で逝かせねばならない者の悲しみと辛さと定義している脚本がいい。舞台上には、居間のテーブルとソファ、観葉植物を並べた棚があるが、中盤部でそれらの家具すべてを夫が作ったと分かるのも効果的。
パク・ウォンサンは妻にベタ惚れの三枚目がかった夫の優しさを、その夫が「きれいだ」と賞賛する妻のムン・ソリは、きれいだが完全には垢抜けず、さばさばと素っ気無い振りの裏で夫にベタ惚れの妻の可愛らしさを見せる。舞台のできる役者はやっぱりいいなと思う。
映画スターの共演で、客席は超満員。
2006-03-24
[演劇]悲しい演劇/슬픈연극
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