2011-05-27

[日録]大学生は三味線を弾かない 5/25

5月25日(水)

◇非常勤出講先ハシゴの日。午前中1コマ、午後1コマ。

◇非常勤の大学では、歌舞伎や人形浄瑠璃に関する講義を担当しています。前回の講義では、人形浄瑠璃の舞台映像を鑑賞してもらいました。
 今日、講義の前に前回のリアクションペーパーに目を通していて、こんな記述に出会いました。

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Q 文楽の太夫と三味線について感じたこと、考えたことを書きなさい。
A 見る前に先生の解説があったから少し分かったが、説明なしだったら訳分からない自信がある。
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 その自信、学期末には跡形もなく崩れているはず。そのための授業なのだよ。ふっふっふ。

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Q 難しかった点、疑問に思った点について書きなさい。
A1 どこで三味線が鳴るのか。
A2 どんな時に三味線を打つのか。
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 う~ん、この表現は鋭いなぁ。「三味線を弾く」という日本語表現が思い浮かばない。三味線は弦楽器という形態の認識も曖昧。それゆえにかえって、共鳴楽器であり(ある部分では)打楽器であるという三味線の本質を突いた表現になってます。学生の無知、恐るべし。

◇仕事場へ帰還して、キム・ギヨン(김기영)監督の『下女(하녀)』をDVDで鑑賞。韓国版ですが、リージョンオールで、日本語字幕付き。何度見ても面白い。スクリーンで見たほうがよい作品ではありますけれど。

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