◆新しい文化要衝の地〈ブルースクウェア〉に行く
PLAYDB 2011.10.25
ソウル・ヨンサン〈용산、竜山〉区ハンナム〈한남、漢南〉洞。江南と江北をのぞみ、新しい文化要衝の地として浮上するここに、新しくできる公演場「ブルースクウェア〈블루스퀘어〉」が開館準備に忙しい。イテウォン(이태원、梨泰院)と江南に通じる位置、接続のよい地下鉄とバス等便利なアクセスのために、2009年着工から注目されてきたこの新しい公演場が、30ヶ月の工事期間を経て、この11月4日正式にオープンする。
ミュージカル専用劇場であるサムスン電子ホール〈삼성전자홀〉は1767席、アクスホール〈악스홀〉に続く大衆音楽専門公演場として開館するサムスンカードホール〈삼성카드홀〉は1400席(スタンディング3000名収容)で、ミュージカル、コンサート専門公演場として国内最大規模だ。11月4日ブルースクウェア開館を2週間後にひかえ、PLAYDBが訪問して視察した。
6号線ハンガンジン〈한강진〉駅2番出口から出ると、何歩も行かない内に青色の光を放つブルースクウェア公演場が目に入って来る。杮落とし作品であるミュージカル『ゾロ〈조로〉』の大型パネルが掛かっているこの公演場は、敷地面積 10,826㎡(3280坪)、建築面積 5,900㎡(1780坪)規模で建てられている。
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客席は1階から3階のどこに座って見ても、舞台が遠く感じられることがない。劇場内のすべての座席は舞台と30m以内に位置している。1700席中1200席は20m以内に入っているというのが、劇場側の説明だ。舞台と1階最前列との距離は1.5m、2階の最後方座席までが25mの距離だ。
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音響もまたこの公演場の自慢なところ。「L-Acoustics」ブランドの高出力最新スピーカーを使用し、音質を高め、舞台から3階の後ろまで生き生きとした音が伝わるように56個のメインスピーカー、8個のサブウーファースピーカーを設置、音響死角地帯をなくした。舞台の音の伝達時間も短い。舞台から3階後方座席まで、音の伝達時間は1.3秒、満席では1.0秒だ。ウォン(舞台技術)チーム長は、「ミュージカル専用ホールで音の伝達時間である1.3秒を越えると、音が響いて観劇の妨げになる」と言い、「そのためミュージカル専用劇場は1200席以上にできなかったが、ブルースクウェアはこれを完璧に補完した」と説明している。
最新システムの舞台装置も導入した。各種舞台背景を動かす69個の装置棒はドイツから輸入したBBHシステム、ウォンチーム長は「普通、長期間熟練した人が装置を動かすように、このシステムは1cm単位で位置を制御し、心地よく自然に動く背景を見ることができる」と話した。
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ブルースクウェア・サムソン電子ホールでは、この11月4日ミュージカル『ゾロ』を始めとして、ミュージカル『エリザベート〈에리자벳〉』『ウィキッド〈위키드〉』等、ブロードウェイとウェストエンドのライセンスおよび来韓公演初演作を公演し、サムソンカードホールではイ・スンチョル〈이승철〉の開館記念コンサートを始め、復活〈부활〉、モンデイキッズ〈먼데이키즈〉、10cm、ジャウリム〈자우림、紫雨林〉等、様々なミュージシャンの公演が年末まで続く予定だ。
ソウル・ヨンサン〈용산、竜山〉区ハンナム〈한남、漢南〉洞。江南と江北をのぞみ、新しい文化要衝の地として浮上するここに、新しくできる公演場「ブルースクウェア〈블루스퀘어〉」が開館準備に忙しい。イテウォン(이태원、梨泰院)と江南に通じる位置、接続のよい地下鉄とバス等便利なアクセスのために、2009年着工から注目されてきたこの新しい公演場が、30ヶ月の工事期間を経て、この11月4日正式にオープンする。
ミュージカル専用劇場であるサムスン電子ホール〈삼성전자홀〉は1767席、アクスホール〈악스홀〉に続く大衆音楽専門公演場として開館するサムスンカードホール〈삼성카드홀〉は1400席(スタンディング3000名収容)で、ミュージカル、コンサート専門公演場として国内最大規模だ。11月4日ブルースクウェア開館を2週間後にひかえ、PLAYDBが訪問して視察した。
6号線ハンガンジン〈한강진〉駅2番出口から出ると、何歩も行かない内に青色の光を放つブルースクウェア公演場が目に入って来る。杮落とし作品であるミュージカル『ゾロ〈조로〉』の大型パネルが掛かっているこの公演場は、敷地面積 10,826㎡(3280坪)、建築面積 5,900㎡(1780坪)規模で建てられている。
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客席は1階から3階のどこに座って見ても、舞台が遠く感じられることがない。劇場内のすべての座席は舞台と30m以内に位置している。1700席中1200席は20m以内に入っているというのが、劇場側の説明だ。舞台と1階最前列との距離は1.5m、2階の最後方座席までが25mの距離だ。
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音響もまたこの公演場の自慢なところ。「L-Acoustics」ブランドの高出力最新スピーカーを使用し、音質を高め、舞台から3階の後ろまで生き生きとした音が伝わるように56個のメインスピーカー、8個のサブウーファースピーカーを設置、音響死角地帯をなくした。舞台の音の伝達時間も短い。舞台から3階後方座席まで、音の伝達時間は1.3秒、満席では1.0秒だ。ウォン(舞台技術)チーム長は、「ミュージカル専用ホールで音の伝達時間である1.3秒を越えると、音が響いて観劇の妨げになる」と言い、「そのためミュージカル専用劇場は1200席以上にできなかったが、ブルースクウェアはこれを完璧に補完した」と説明している。
最新システムの舞台装置も導入した。各種舞台背景を動かす69個の装置棒はドイツから輸入したBBHシステム、ウォンチーム長は「普通、長期間熟練した人が装置を動かすように、このシステムは1cm単位で位置を制御し、心地よく自然に動く背景を見ることができる」と話した。
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ブルースクウェア・サムソン電子ホールでは、この11月4日ミュージカル『ゾロ』を始めとして、ミュージカル『エリザベート〈에리자벳〉』『ウィキッド〈위키드〉』等、ブロードウェイとウェストエンドのライセンスおよび来韓公演初演作を公演し、サムソンカードホールではイ・スンチョル〈이승철〉の開館記念コンサートを始め、復活〈부활〉、モンデイキッズ〈먼데이키즈〉、10cm、ジャウリム〈자우림、紫雨林〉等、様々なミュージシャンの公演が年末まで続く予定だ。
ホールの名前は「サムスン電子ホール」に「サムスンカードホール」ですか。「ブルースクウェア」の「ブルー」って、サムスンのイメージカラーから取ってきたものだったのですね。実は、この劇場の近くには韓国最大財閥 SAMSUNG のイ・ゴンヒ(이건희、李健煕)会長の自宅があります。自宅の近くにミュージカル専用劇場建てて、ブロードウェイやウェストエンドの公演を呼んできちゃう……お金持ちっていいな、と人生2度目に思いました。ちなみに1度目は大学1年生の時、神田三省堂のレジで、十数冊の本を積み上げてアメックスのゴールドカード出した人を見た時です。お金持ちっていいなぁ。
さて、1700席規模の劇場で、全席が舞台から30m以内って、すごいですよね。省略しちゃいましたが、すべての座席で視野が妨げられることはないそうです。それなら、3階の安い席でも楽しめそうです。嬉しいな。
音響と舞台装置も、この記事の触れ込み通りなら、楽しみですね。技術的なことはよく理解できてませんが。
ちなみに、元記事には場内客席の写真も載ってます。上記の記事タイトルをクリックすれば元記事に飛べますので、興味ある方はご覧になってみてください。1700席規模の割にこじんまり見える劇場です。
こればっかりは、蓋を開けてみないとというか、幕が開いてみなければわかりませんが、日本の公演関係者の方々は劇場見学がてら公演観覧ツアーに行かれるとよいかもしれません。チョ・スンウの『ソロ』に注目演目の『エリザベート』、日本のミュージカルファンが続々新劇場を目指してソウルへ飛ぶ予定を立ててます。今後は、この劇場がミュージカル公演の場として基本水準になる可能性もあります。
渋谷の新劇場「東急シアターオーブ」は、来年7月、『ウエスト・サイド・ストーリー』ブロードウェイ版でオープン予定です。日韓のミュージカル専用新劇場を比較するのも、シアターゴーワ-としては楽しみです。
はじめまして。
返信削除来週ソウルの「ブルースクエア」に行くことになり、
こちらの記事を見つけて、大変参考になりました。
ありがとうございます!
1階席の前列の席が取れなかったので心配だったのですが、舞台から客席までの近さを知って、少し安心しました。
先生、こんにちは~! ソウルから戻りました。
返信削除先週はバタバタと携帯から大変失礼しましたm(_ _"m)
ソウルではこちらの劇場にも行ってきましたが、1階席から
見上げる限り、3階席はちょっと遠く感じられました。
お友達が言うには、3階席前方は手すり等で視界が遮られ、
チケットの返金もあったそうです。
造りは2階席も3階席も同じように見えました。
劇場を造るのは初めてじゃないはずなのに、意外と初歩的なミス…。
そのうち、強引に手すりを撤去したりして^^;