道頓堀の松竹座へ行ったのはちょうど「えべっさん」の日で、松竹座の前、戎橋南詰は宝恵籠の出発を見ようとする人たちで大賑わいでした。
初春大歌舞伎
1月10日(土)11時
松竹座
3階A席
「義経千本桜」鳥居前
誰の何が見どころなんでしょ? 正月最初の演目がなぜ「鳥居前」?
「良弁杉由来」二月堂
すみません。ほとんど寝てました。この演目、苦手です。っていうか、ここは所作事を挟むべきところでしょ。なぜ「二月堂」?
「廓文章」吉田屋
「吉田屋」は松嶋屋で見ると何て面白いお芝居だろうと思うのですが……。「七百貫目(しっちゃっかんめ)」の借金って、今のお金に換算したらいくらぐらいなんでしょうねぇ。
「お祭り」
孝太郎、踊りがうまくなったような。娘役より女房・年増の方が似合うのかもしれません。
1月10日(土)16時
松竹座
3階A席
通し狂言「霊験亀山鉾」
平成14年10月の国立劇場で、ほぼ同じ形で通し上演してます。韓国在住時の舞台ですが、なぜかしっかり見てまして、こんな感想を記してました。「脚本を練り直して、もっとテンポよく、もっと南北らしくなればなおよいのですが、再演は難しそうですね~。」
「難しそう」と思った再演、前回より「テンポよく」なってました。面白かった。「南北らしく」は難しいですねぇ。特に仁左衛門さんは、何をやっても格好よくなってしまう役者さんなので。南北の芝居の登場人物って、もっと泥臭く人間臭い人たちなのだろうと思うのですけれど。
周囲の様子を見ていると、お客さんたちの反応は真っ二つ。「お正月らしい華やかでおめでたいお芝居」を期待してきた年配のお客さんたちには不評。「最近興味を持ち始めた『歌舞伎』」を見に来たアラサーのお客さんたちには好評。「意外に分かりやすかった」「結構面白かった」らしいです。
正月になぜ南北?とは私も思いますし、1月の本水は見てる方も寒いです。それでも、こういうお芝居を松竹座にかける意義はあると思います。問題は、松竹座の歌舞伎公演が正月・七月(+α)にしかないという点です。季節感を大切にしようと思ったら、正月狂言と夏狂言しかできない、ってことですから。これは南座・博多座も同じですね。
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