2009-01-28

[歌舞伎]新春浅草歌舞伎 一部・二部

 風邪で無駄にした切符をごみ箱に放り込み、再度取り直して行ってきました。浅草公会堂。
 観劇前の先入観。
「一条大蔵譚」…作り阿呆と言えば堺雅人しか思い浮かばない今日この頃。
「一本刀土俵入」…さすがにまだ早いのでは。勘太郎の駒形茂兵衛。
「土蜘」「京鹿子娘道成寺」…このメンバーの浅草でこんな演目が見られるようになるとはねぇ。感慨一入。
 さて実際の舞台は……。






1月26日(月)11時
浅草公会堂
三等・3階へ列11番



「お年玉(年始ご挨拶)」
 勘太郎のご挨拶。9年間の浅草歌舞伎を振り返り、パンフレット・イヤホンガイド・第二部・二月松竹座と諸々の宣伝をして、そつのない優等生的ご挨拶。もうちょっと面白い話が聞きたいです。



「一条大蔵譚」曲舞・奥殿
 曲舞の場面は初めて見ます。猿之助で見てるかもしれないけど、記憶にない。面白い場だと思いますが、基本的に「奥殿」と趣向がかぶるのが今ひとつ。役者としては為所が多くて、やり甲斐があるのでしょうね。
 亀治郎の一条大蔵卿、もっと愛嬌が欲しいなぁ。愛嬌がないと、作り阿呆を続けざるをえない悲哀も感じられないのです。
 お京の松也、大人の役者になってて、嬉しい。



「土蜘」
 勘太郎、気合十分、迫力十分の智籌でした。床踏む度に、また怪我するんじゃないかとひやひやでしたが。3階だったので智籌の出が確認できなかったのが心残りです。






1月26日(月)15時30分
浅草公会堂
3等・3階ひ列39番



「お年玉(年始ご挨拶)」
 七之助の挨拶。9年前初めて浅草歌舞伎に出た時、客席を見たら2階席に20人ぐらいしかお客さんがいなくて、自分自身を知った。恥ずかしいことに、それまでは先輩や父親と一緒の舞台で満員の客席を当然と思っていた。それから頑張って、有難いことに段々お客さんも増えて……という話。よい話です。その気持ちを忘れず頑張って下さい。



「一本刀土俵入」
 勘太郎の駒形茂兵衛。序幕、ぼそぼそつぶやくセリフに驚きましたが、聞いてる内に馴染んできました。空腹の情けない取的、はまってました。大詰の颯爽とした侠客ぶりはカッコよすぎという気もします。侠客としてこれだけモノになるなら、相撲取りとしても成功してたんじゃないの……と見えてしまって。
 亀治郎のお蔦、本質的には情のある女が投げやりに生きてる感じがよく出てました。序幕でベタベタしないところがよかったです。大詰で、茂兵衛のことなんか忘れちゃってるのが納得行きます。



「京鹿子娘道成寺」
 七之助の道成寺。行儀よく丁寧に踊っていました。それ以上でも以下でもなく。精進あるのみ、ですね。



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