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2011-10-29

[日録]神田古本まつり 10/27

10月27日(木)

◇朝イチのゼミの後、神保町にやってきました。神田古本まつりの初日です。

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◇旧版日国大20巻本が5000円。うわっ。岩波の古典大系が1冊200円バラ売り。思わず「自◯」の語が頭に浮かぶ。

◇先日水かぶった大屋書房が普通に営業してるの確認してホッとしました。隣の飲食店閉店したんですね。お店がオープンした時には「大屋書房の隣で火と水使う飲食店営業するなんてあり得ない!」と激怒、内心(早く潰れればいいのに…)と思っていたワタシ。もちろん、お店に入ったことは一度もありませんでした。この後何になるのかなぁ。

◇魔窟だった小宮山書店の店内がすっきり小綺麗になっていてビックリ。いつからこんなギャラリーみたいになっちゃったのでしょう? ワタシ、どんだけ神保町に来てないのだろう。紀田順一郎の『古本屋探偵の事件簿』、読み返そう。あれ、小宮山書店の中二階から生まれたシリーズですよね。

◇めぼしい書店をひと通り見て回り、くたびれたので、お昼ごはん。通りの向かい側にあるティーヌンにて。

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◇昼食の後、古書店巡り再開。いくつかの書店で、露天でなく店内の通常の書棚に面白そうな本をいろいろ発見。これは改めて買いに来ることにしました。古書もネットで探せる時代ですが、それでも古書店巡って書棚の本を眺めるのは大事ですね。
 最後に、東京堂書店で『必携古典籍・古文書料紙事典』(八木書店)の実物を手に取り、演劇専門の手塚書房(豊田書房の番頭さんだった方が開いた古書店)で二冊だけ購入して撤収。
 4時間ほど古書店街うろうろ歩きまわってました。疲れた~。

◇久しぶりに「さぼうる」へ。ホットココアでほっこり。

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2011-01-22

[日録]図書の横断検索 1/19

1月19日(水)

 午後から大学へ。期末試験です。試験については前々から授業中に何度も説明してありますし、ハンドアウト・ノート等持ち込み可なので、学生も落ち着いたもの。試験監督、75分間、手持ち無沙汰です。本読むわけにもいかないし。

 夕方、早々に帰還して、昨日ダメにしたバッグと本のチェック。バッグ、ポーチ、新書本の処分を決定。

 新書本2冊を改めて購入しようとしたところ、1冊が版元品切と判明。amazonと日本の古本屋で中古を探しましたが、状態良好で手頃な価格のものは見つからず。う~ん。

 どこかに店舗在庫がないかと、大手書店のサイトを漁ってみました。紀伊國屋書店のwebは、どうして全国の店舗在庫を横断的に検索できなくなったのかなぁ。店舗在庫の一括検索ができた以前は、すごく便利だったのに。
 ネットで世界中の情報を検索できて、宅配で日本国内なら1~2日で配達可能な現代。自宅や職場近くの店舗を選んで在庫検索する必要はないのですよ。沖縄だろうが北海道だろうが、欲しい本があると分かればそこに注文するのですから。

 同じことは、図書館蔵書検索の「カーリル」にも言えます。検索対象の図書館を5ヶ所(市町村や大学別)指定して検索というシステム。検索対象の限定はシステムへの負荷を抑えるために必要なのでしょうが、図書館の指定が登録制で、他の図書館を検索したければ図書館の指定登録からやり直さないといけないって……使えない。
 東京在住・在勤・在学なら、東京都公立図書館横断検索の方がずっと便利です。大学図書館の横断検索は、以前から Webcat がありますしね。全国の大学図書館が一括検索できます。シンプルで使い勝手いいです。

 カーリルは、東京のような横断検索システムがない地域の方には便利なのかなとも思いますが、私には不便です。根本のシステム設計において、<必要とあらばかなり遠方の図書館でも出向く><出向きやすい図書館は固定的でない>という私のような利用者を想定してないのでしょうね。

 さて、版元品切の新書本をネットで漁った結果、網に引っかかってきたのは、ジュンク堂の在庫情報でした。やっぱりジュンク堂。私がジュンク堂を評価するのは、こういうところで他店とはっきり差がつくからなのです。内幸町のプレスセンター店に在庫があるようなので、明日電話して取り置きを依頼します。

2011-01-21

[日録]ルテ銀の歌舞伎+新書成仏 1/18

1月18日(火)

 午前中、明日の試験問題作り。
 午後はル テアトル銀座で玉三郎の公演。

Lethe3

 あのルテアトル銀座が和風のお正月仕様に変身してるのに驚きました。新橋演舞場もこのくらいやってほしいもの。
 ロビーの繭玉もさることながら、BOX席の手摺に赤い布を掛けてたのに感心しました。これって江戸時代の桟敷のお約束。劇場だけでなく、祭の行列見物の仮設桟敷などにも見られた光景です。玉三郎やるなぁ。

Lethe5

 ついでなので、江戸時代の劇場と、朝鮮通信使の行列を描いた浮世絵なぞ。桟敷の手すりに緋毛氈が掛かってます。(画像をクリックすると少し大きな画像で見られます。)

Koya  Tusin
画像は、日本芸術文化振興会HP内にある伝統芸能データベース「歌舞伎への誘い」神戸市立博物館HPからお借りしました。
��リンク先へ飛ぶと、大きくてきれいな画像が見られます。)

 久しぶりの『阿古屋』、完成度の高い、玉三郎らしい舞台でした。とは言え、この演目で今注目されてることは、楽器の腕前や役者の演技でなく、六代目歌右衛門から譲られた芸を玉三郎が誰に伝えるのか、だったりするのですよね。

 劇場からの帰り道、バッグに入れていたペットボトルの中身がこぼれて、バッグの中が大洪水。iPhoneをコートのポケットに入れていたのが不幸中の幸いでしたが、読みさしの新書本2冊が犠牲になりました。
 こんなふうに本をダメにしちゃうなんて、本に対してただただ申し訳ないの一言です。ごめんなさい、ごめんなさい。南無阿弥陀仏。

2011-01-10

[日録]書類仕事と日本の果てと 1/7

1月7日(金)

 七草粥、忘れてました。しまった~。

 年末から、来年度の仕事の書類仕事が五月雨式に到来してます。講義日時希望の問い合わせ、講義で使用する機器類の確認、講義シラバス入稿、新規の仕事先には履歴書・業績一覧の提出依頼……。
 出講先によって、書類の様式も締切も異なっているので、結構な手間がかかります。

 さらに、来週、大学の講義、くずし字講座、歌舞伎入門講座と一気に授業が始まるので、その準備。

 山田吉彦『日本の国境』(新潮新書)読了。2005年刊のため、今では情報がやや古い部分もあるのですが、日本の「国境」がすべて海上にあることが実感でき、北方四島、竹島、尖閣諸島などの領土問題の歴史的経緯と現状が整理されていて、勉強になりました。

 続いて、福寛美『喜界島・鬼の海域―キカイガシマ考』(新典社新書)を読み始めました。かなり以前に入手して、ざっと目を通すにとどまっていた本。
 鬼界が島とされる島は、鹿児島湾にほど近い硫黄島と奄美諸島の喜界島と2つあるのですが、硫黄島の方で今年3月30日に中村勘三郎が「俊寛」を上演しますね。ご当地上演。15年ぶり2度目です。さすがに、これは見に行けないなぁ。

 夜、ジムで筋トレちょこっと。新年2回目。

 DVDがレンタルリリースされた『クロッシング』(キム・テギュン監督、2008)を鑑賞。日本の若い人、大学生はもちろん中学生・高校生にも見てもらいたい映画です。

2011-01-02

[日録]年末年始の読書 1/1

1月1日(祝・土)

 元旦は、お雑煮と純米吟醸で。

 その後は寝正月を決め込んで、一日ゴロゴロしてました。

 寝正月のお供は、内田樹『日本辺境論』(新潮新書)。大晦日、体調不良を口実に布団に潜り込んで読み始め、今日もやはり布団の中で続きを読み継いでました。ゴロゴロし続けた甲斐あって読了。「辺境」に位置づけられた日本人が持つ「辺境」ゆえの思考方式や行動パターンを様々な面から説いたもの。「学び」についての記述に共感できる部分が多くて、自分がどうしてシラバス書くのが苦手なのか納得行っちゃいました。納得行く理由があれば書かなくていい、とはならないのですけれど。
 今学期の授業(あと1回!)では江戸時代の文芸作品に登場する「異国」「異人」を取り上げてまして、華夷秩序やキリシタンのことなども講義してます。中国・韓国からの留学生やキリスト教圏からの学生もいるのにねぇ。そもそもミッション系の大学で、「江戸時代の演劇作品に登場するキリシタンは日本を覆そうとする反逆者」なんて語ってよいのでしょうか。留学生たちは面白がってるみたいです。

 ついでに書いとくと、12月30日には人間ドックの待ち時間で、内田樹『街場のメディア論』(光文社新書)読了。大学の講義を基にしているそうですが、確かに大学1、2年生に読んでほしい本です。電子書籍に関連した「書棚」の話は、自分自身の経験では納得できるのですが、今の若者の「書棚」の実状はどうなのだろうとも思いました。
 私が学生の頃には、手持ちの本が増えると、大学生協の「生協ラック」(幅80~90cm、高さ180cmのシンプルなスチール本棚)を2台3台と買い増していったものですが、いつの間にか(多分10年以上前)、大学生協のカタログから「生協ラック」は消えてました。大学生が部屋に本棚を置かなくなったのだなぁ、と思ったものです。

 何はともあれ、年末年始の読書は順調。

 夜、年越ししてしまった年賀状を仕上げて投函。本局まで自転車を走らせて、気休め程度の運動不足解消。

 明日から新年会5連チャンです。仕事のペースと体調を崩さないように、一年をスタートさせなくては。

2010-12-29

ジュンク堂トラップ

ジュンク堂トラップ

 ジュンク堂池袋本店4Fカフェでお茶してます。

 欲しい本は3冊だったのに、なぜか会計時には7冊に増殖してました。お陰でドリンクチケット貰っちゃいました。緑のバッグもまた一つ増えた。(^_^;)

 ドリンクチケット握りしめてやって来たカフェは4階。すぐ隣に日本史コーナーがあります。コーヒー飲んでほっこり油断してると、またドリンクチケット貰う羽目になりかねません。
 カフェ→日本史コーナー→レジでドリンクチケット→カフェ→日本史コーナー→レジでドリンクチケット…

 魔の三角地帯です。

2010-11-25

都立中央図書館の電子書籍プロモ

 昨日、大学の講義の後、都立中央図書館へ立ち寄って、企画展「電子書籍を体験しよう!」を覗いてきました。

 その場で電子書籍が体験できるコーナーという感じで、わざわざ出向くほどの展示ではありません。ただ、電子書籍端末として、Sony の Reader、Apple の iPad、Amazon の Kindle(DX、3)を直接触って、それぞれで同じタイトルの書籍を読んでみることができるのがよかったです。

 個人的な感想としては、Reader はタッチの感度が今一つで操作性に難あり(私だけかもしれません)、iPad はカラーのディスプレイが美しいけど、読書するにはサイズが大きい、Kindle DX は読書向きだけどやはり大きい、Kindle3 は文字情報主体の読書には最適。

 ということで、自分が買うとしたら Kindle3 かなぁ。

 この展示と同時に、電子書籍のモニターも始まりましたね。早速「電子書籍」を「借出」してみました。いろいろ試してみたいので、書籍(文章のみ)、浮世絵(画像)、韓国語教材(音声付)の3冊。

 書籍はWBOOKビューワという専用ビューワーをダウンロードしてPCで読む形。画像はPDFファイル。音声はリアルプレーヤーで再生。どれも Google Chrome ではうまく動かなくて、Internet Explore を立ち上げました。

 一度に借り出せるのは3冊まで、期限は2日。貸出中の本は予約もできます。借り出した本は、2日後(借出日を含めて3日目)自動的に「返却」されるとのこと。

 借り出せる「電子書籍」は全部で1,000コンテンツ。正直、コンテンツはそれほど魅力なく、電子書籍の使い勝手も今ひとつです。でも、せっかくの機会ですから、あれこれ借り出して試してみようと思ってます。

 余談です。
 専用のWBOOKビューワがYBMの製品で、驚きました。韓国のYBM Sisa(시사、時事)、英語や日本語などの外国語専門学校を経営している会社です。YBMが電子書籍ビューワー作ってることは、あぁ、なるほどね、と思うのですが、それを都立中央図書館が採用してることには驚きました。

2010-10-28

スタバで休憩中

スタバで休憩中

  朝からフル回転で草臥れたので、読書&おやつで充電してます。ブログ「本とマンハッタンーBOOKS AND THE CITY」の大原ケイさんの新書と、前から食べてみたかったスタバのクレーム・ブリュレ・ケーキ。

 リフレッシュして、次の仕事がんばろう。

2010-10-16

都立中央図書館「電子書籍体験モニター」募集

 東京都立中央図書館が「電子書籍体験モニター」を募集していると知り、早速応募してみました。だって面白そうなんですもの。

 「先着1,000名」とのことで、すぐ締め切られてしまうのでは……と思っていたのですが、募集開始から10日以上たった今もまだ募集中のようです。「都内在住、在勤、在学(いずれか)」という条件が意外にネックになるのかもしれませんね。

 私は、13日に応募して、今日の夕方、モニター用のIDとパスワードがメールで送られてきました。わーい。

 興味ある方はこちらをご覧になって応募してみて下さいね。

 また、まだ少し先ですが、リアル図書館ではこんな企画もあるそうです。

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 企画展「電子書籍を体験しよう!~新しい図書館のカタチ~」
 会場:都立中央図書館4階企画展示室
 会期:平成22年11月22日(月)から12月22日(水)まで

 ○会場備え付けのパソコンから電子書籍(約1,000タイトル)を閲覧できます。
 ○iPad(アイパッド)やKindle(キンドル)などの電子書籍端末が体験できます。
 その他、電子書籍や本・図書館をとりまく話題についてご紹介します。

     :;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+

 都立中央図書館、広尾の有栖川公園の中にあるんですよね。お散歩がてらお出かけするのも楽しそう。
 私も Kindle 触りに行こうと思ってます。

2010-08-29

教保文庫オープン記念プレゼント

 教保文庫光化門店では、リニューアルオープン記念として、図書購入者に景品を贈るイベントを行っています。

 ●私の本、私の書斎[本と書棚]
  全購入者の中から抽選で10名に

 ●図書交換券
 ・5万ウォン以上購入者全員に2000ウォン分
 ・10万ウォン以上購入者全員に5000ウォン分
  <9月12日まで>

 ●鉛筆セット(2本入)
 ・購入者全員に
  <9月30日まで>

 本と書棚が当たってしまったら大変ですが、鉛筆セットなら良い記念になりますね。

 オープン初日の27日に見物に出かけた私は、5万ウォンをちょっと超えるように購入、しっかり景品をもらいました。2000ウォンの図書交換券2枚と鉛筆セット2つ。
 なぜ2倍もらえたのかは、謎です。 

2010-08-28

来ました!

来ました!

 ソウル教保文庫光化門店!

2010-08-26

[記事]教保文庫光化門店8月27日再開!

 教保文庫光化門店、明日8月27日にリニューアルオープンです。行きたい!




教保文庫光化門店、5ヶ月間のリノベーション仕上がり
 ニュースビット 2010.08.26

 今年創立30周年を迎えた教保文庫のキム・ソンニョン(김성룡)代表は、25日、「光化門店はオフライン書店の伝統的な機能である疎通とデジタル時代に合わせた未来を合わせて疏通する未来型書店として再誕生するだろう」と明らかにした。

 教保文庫光化門店(교보문고 광화문점)は、5ヶ月間にわたるリノベーションを終え、27日再び門を開く。(略)

 最も最初に目に入ってくる空間は、博学売場(통섭 매장、通渉売場)だ。定期的にテーマを選定し、有名人の推薦図書を書斎形式で展開する場所だ。九書斎(구서재)と三患斎(三患齋)に分けられる。九書斎は朝鮮後期の実学者であり奎章閣の検書官である看書癡イ・ドンム(이덕무)の書斎の名前を取った。三患斎は朝鮮の性理学の大家であるチェ・ジホン(채지홍)の書斎の名だ。

 注文型出版コーナーである本工場(책공방、POD Publish On Demand)サービスも目を引く。この空間では、品切・絶版図書を復刊させる一方、電子書籍(전자책、電子本)をその場でダウンロードすることができるようにした。紙の本(종이책、紙本)の未来をデジタル技術で具現する場所だ。インターネットでブログにアップした文章を集めて編集するなどの個人出版、詩集や短編小説集、新聞スクラップブック、絵の製本などを編集するオーダー出版も可能だ。

 「ベウム(배움、BAEUM)アカデミー」は、人と本が出会い疎通する場所だ。95.8㎡の広さの空間で、読者が著者と出会うことのできる場を常時運営する。
��略)
 
 キム代表は、「オンラインでの関係作りが活発になるにつれて、オフラインでの疏通も一段と重要になるだろう」と述べ、「教保文庫光化門店を著者と読者が出会うなどオフライン書店の伝統的な郷愁を感じることのできる場所として作っていくつもり」と強調した。
��略)

 リニューアルオープンの27日、店内の九書斎では作家パク・ウァンソ(박완서)氏がサイン会を行う。以後、毎週土曜日、シン・ギョンスク(신경숙)、コン・ジヨン(공지영)、イ・ウェス(이외수)、ファン・ソギョン(황석영)等、人気作家たちのリレーサイン会が続く。
��略)

     ・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

 電子書籍の出版に関する積極的な姿勢と書店の存在意義を再構築しようとする試みとが共存する書店、という印象ですね。それぞれがどんなコーナーになっているのか、実際に見に行かなくては。

 記事内に「疏通」という単語が何度も出てきます。「(意見などが)よく通じること」という意味です。日本語では「コミュニケーション」が最も近いのでしょうが、コミュニケーションと訳してしまうとニュアンスが変わってしまうので、あえて「疏通」のままにしてあります。人と本、読者と著者とのスムーズなつながりを作るのが書店、という意識が根本にあるのだろうと思います。

 電子書籍との関連で追記しておくと、現在、教保文庫のインターネット店には、こんな機能があります。

Kyobo1
��画像をクリックすると拡大。実際のページはこちら。)

 昨日東大で講義して話題のサンデル先生『これから「正義」の話をしよう』の韓国語版。教保文庫のサイトでもNo.1 ベストセラーです。
 見るべきところは、表紙画像の下、赤丸で囲んだ部分です。左側に「この本を eBOOK で読みたいです」、右側に「要請する」のボタン、ボタンの下の青字は「要請数297」。
 つまり、紙の本を売りながら、その場で電子書籍のリクエストを受け付けていて、『これから「正義」の話をしよう』は eBOOK で読みたいというリクエストが現在までに297件あった、ということです。おそらく、要請数が一定の数を越えた段階で著者と交渉して電子書籍化を検討するのでしょう。

 さらにその下の横長のボタンは「eBook端末機(SEN-60K)を見る」です。クリックすると、教保文庫とSAMSUNGが共同開発した電子書籍端末のページへリンクしています。
 この端末、ネットに接続して電子書籍をダウンロードできるのはもちろん、新聞なども読めます。読んでるページに書き込みして保存、なんて技も使えます。MP3プレーヤーとして音楽も聞けちゃいます。優れもの。

 書店が積極的に、電子書籍化、電子書籍端末販売に関わっていこうとしているのですね。

 さて、教保文庫光化門店に話を戻しますと、記事が長いので省略してしまいましたが、店内にDIDモニターを設置して書籍の映像広告を展開したり、本の陳列も積み上げ式から見せる方式に変えるなど、従来とは異なる工夫をしているとのことです。早く行って見てみたいなぁ。

 また、毎週土曜にサイン会を行う人気作家、本当に人気のある人たちばかりです。ミーハー気分で見物に行くだけでも楽しそう。

 本屋大好きな私、今からわくわくドキドキです。教保文庫光化門店、早く行かなくちゃ!

2010-07-30

Kindleが日本語に対応

 昨日、Twitter から流れてきたニュース。

 「Kindleが日本語フォントに正式対応、139ドルから、8月発売」

 わーい、ついに来たー。100ドル台なら買っちゃうぞー。

 と思っていたら、「Androidみたいなフォントだったらガッカリだな」と、こんな画像が流れてきました。

 Google系のスマートフォン Android は、MILESTONE cjk フォントという日中韓に共通のフォントを採用しているのだそうで、それが上記の画像のフォント。うーん、これで本を読むのはツラそうだなぁ。

 新しい Kindle は日本語、中国語、韓国語などに対応したようで、日中韓が一気に入ったとなると、MILESTONE cjk フォントを採用している可能性は高いかも……。

 購入意欲は一気に減退。

 一晩寝て、朝起きたら、今度はこんな情報が。新たに採用されるフォントが羅列されてます。ん?これは!?

 早速引用元である Amazon の Kindle のページを確認してみると、確かに

Support for New Characters
Kindle can now display Cyrillic (such as Russian), Japanese, Chinese (Traditional and Simplified), and Korean characters in addition to Latin and Greek scripts.  

と記されてます。
 注目は Japanese でなく、Chinese のところ。中国語で繁体字・簡体字(Traditional and Simplified)両方を採用しているってことは、日中韓それぞれのフォントが入っている可能性が高い。よしっ!

 購入意欲300%アップ!!

 私の場合、現時点で iPad に手を出してない理由の一つは、韓国語未対応(近い将来 Apple が韓国語対応する可能性も低そう)だから、なのです。

 日本語・韓国語フォント対応の Kindle (しかも100ドル台)、買っちゃうぞー。



 で、読むべきコンテンツはあるのでしょうか……。

2010-07-10

インターミッション

 仕事が一段落したので、気分転換も兼ねて積ん読になってた本をあれこれ読み始めました。

 そのうち一冊は『マンガ統計学入門』。講談社ブルーバックスなんて、何年ぶりだろう……。

 読み始めて気が付きました。ワタシ、横書き本のページ繰るのが異常にヘタです。どっちにめくるのか、手と指がオタオタしてる。
 しかも、横書きの本なのに、目線は右上から左下へ走ろうとしていて、ページめくるたびに目線が迷走しちゃうし。

 そんなに横書き本を読んでなかったかなぁ。韓国語は横書きなのにねぇ。


 ……と、ちょっとひと休みの雑記事でした。

 ホントは、韓国のある公演に関する記事をポストしようとしていたのですが、調べ物しないと記事内容を紹介できないことが判明しまして。

 勉強して出直して参ります。

2010-06-24

本・お菓子・本

本・お菓子・本

 授業の後、大学の図書館に立て込もって調べ物してました。
 いつもはがらんとしたエリアまで、今日は学生で賑わってました。学期末が近づいてるのですね。

 調べ物が終わったところで、ちょっと一息。疲れるとすぐ甘い物に走るワタシです。
 プチシューとチョコレートソースのコンビネーションが最高。
 顔が写ってるのは心霊写真……ではなく、テーブルのプリントです。

 さて、これから別の大学の図書館へ回り、さらに本屋へ寄ってから帰ります。

 電子書籍&電子図書館、かもぉぉぉーん!

2010-06-23

超臨界

 先日探していた3冊あるはずの本、当日1冊見つかりました。今日になって、もう1冊があるべき書棚にちゃんと収まっていることに気がつきました。え~、何度も探した棚なのに。

 図書館から返却の催促が来ている本、探してるのですが、見つかりません。さすがにまずいので、部屋の中を整理し始めました。

 実は2ヶ月くらい前から、本棚に入りきらない本が部屋の中にあふれ始めて、書棚を2~3台追加導入した方がいいかな…と思ってました。雑事に追われて放置した結果、あの本も、この本も、その本も、どこかへ消えた、という悲惨な現状を招いたのでした。

 臨界を超えるってこういうことなんだ~と思いました。私の部屋はメルトダウンしちゃったのですね。

 一通り部屋の中を片付けた上で、図書館の本はこのあたりにあるはず、という場所を集中的に発掘したら、発見できました。ジュラ紀あたりの地層で。よかった。

 さて、あとは、先月学会で買った本が見つかれば……。臨界事故、未だ収束せず。

2010-04-27

シンノニョンに来ました

シンノニョンに来ました

 聞き慣れない地名ですね、シンノニョン。
 地下鉄9号線の駅です。教保文庫・江南店と直結してます。江南店、便利になりました。

 調子に乗って、本とDVDを大量購入しちゃいました。
 なのに、店を出たら大雨。

 駅構内のミスタードーナツで途方に暮れてます、なう。

2010-04-25

教保文庫が…

教保文庫が…



 内部工事のため閉店してます。光化門店。全然知りませんでした。大ショック!



 「顧客の便宜をはかるため」、光化門駅の地下通路で一部営業中です。



 工事期間は「新オープンまで」だそうです。



<2010.04.25追記>
◇新装開店は今年8月頃を予定しているようです。
◇地下鉄通路の仮店舗では主にベストセラー・話題の新刊を扱ってます。
現在、教保文庫光化門店では公演チケット買えません。仮店舗には前売所が設けられていないので。ご注意下さいね~。



2010-04-18

デジタルブックを読んでみた

4月5日(月)
 午後から仕事の打合せで表参道へ。韓国の公演に関するリサーチの仕事。



4月6日(火)
 『週刊 江戸』、女性の髪型あれこれを紹介するための浮世絵をチェック。浮世絵から髪型を特定するのはなかなか難しいのです。髪型の全体が描かれていない場合が多いので。
 編集さんからの確認にダメ出し連発していたのですが、その甲斐あって、よい絵が揃いました。これは17号に載る予定かな。



4月7日(水)
 twitter、面白いです。
 つぶやきを通して知った、現在進行形・某大手出版社社員のリストラ日記を読み始めました。
 一方、電子書籍に関するつぶやきが続々流れ込んできてます。アメリカの3大学で学生・教員にipadを配布、教科書が電子教科書になりそうだとか。佐々木俊尚『電子書籍の衝撃』のデジタルブックが110円でダウンロードできるとか。
 いずれも興味津々。当分目が離せない話題です。



たぬきちの「リストラなう」日記
3大学でiPad無償配布:「紙の教科書は時代遅れに」
紙とデジタルを読み比べよう!『電子書籍の衝撃』創刊記念キャンペーンのお知らせ



4月8日(木)
 午後からくずし字セミナー。『怪物(ばけもの)つれづれ雑談』の第十話。これまでの話と異なり、絵が深山幽谷を描いた全景です。最後の話という意識があるのでしょう。北斎の浮世絵などと比較しながらそんな話をする予定が、くずし字を最後まで読み切れず、次回に持ち越し。



 佐々木俊尚『電子書籍の衝撃』、本の内容とデジタルブックという形態とへの興味から110円でダウンロード購入してみました。同時にPC用のViewer「T-Time 5.5.7」の無料版もダウンロード。



 早速読んでみました。まず驚いたのは、PCのモニター上で読んでいるのに、想像していたような違和感が全くないこと。画面上に紙の質感があり、文字は活字みたい。
 むしろ紙の本より読みやすいかもしれません。文字の大きさを変えることができ、縦書き・横書きの変更もクリックひとつで自在。頁めくりもクリックでスイスイ。
 特に、クリックで頁をめくるという動作が、よくできています。頁をめくっている感覚がありながら、リアルより速くて確実。心地よさすら感じられます。リアルな本を読んでいた時には、頁をめくる手間と時間が読みの流れを一瞬中断させていて、それが些細なことながらストレスになっていたのだと気がつきました。
 お陰で、1時間半ほどで一気に読了。内容は、音楽業界の話が面白かったです。ほとんど知らない世界だったので。



 私自身は、紙の本が研究対象でもありますし、すべての本が電子書籍化して紙の本がなくなるのは文化の喪失だと思ってます。その一方で、部屋にあふれる本を眺めると、せめてこの何割かが電子書籍なら……とも思います。日常的に本を買って読む人間にとって、ネックはお金より保管スペースなんですよね。
 そう言えば、出版業界は、この問題についてリサーチしたことがあるのでしょうか。本の保管スペースに困るほどの愛書家・読書家は、業界のお得意さんのはずなのですが。上顧客の消費動向とライフスタイルについてリサーチもせず、一部の例外的物好きと看做してるんじゃないでしょうね……。



 韓国在住時代、日本の文献をネット経由で読めれば日本へ文献収集に出向く費用と時間を節約できるのに、と常にもどかしさを抱えていました。文献の内容にアクセスできないことから来る焦燥感や飢餓感を体験した者として、書籍・雑誌コンテンツの電子化はしかるべき時代の流れと考えてます。
 ただ、紙で読みたいもの、紙の実物を所有したいもの、電子版で持っていたいもの、個別にこだわりがあるのですよね。問題はそこ。



2010-02-10

手塚書房、移転

 神田神保町の古書店「手塚書房」が移転したという話を聞きました。伝統芸能ファンには説明不要ですが、「手塚書房」は、今はなき豊田書房にお勤めだった方が独立開店した歌舞伎・文楽・能狂言・落語などの専門古書店です。

 新しいお店の場所は、すずらん通りの東京堂書店の裏手だそうです。細い路地を入ってすぐ、とか。

 「手塚書房」のサイト に道順・地図が載ってますので、詳しくはそちらをご覧ください。
 住所は、千代田区神田神保町1-27 阿部ビル1階。

 早めに一度出向いてみなくては。