◇のぞみに乗って、そうだ京都へ行こう、いざ南座。

◇昼前、京都に着きました。地下鉄で四条烏丸まで行って、ぶらぶらと祇園方向へ歩きます。この通り、ずいぶん変わりましたねぇ。

◇南座前を通り過ぎて、鍵善良房へ。落ち着いた店内で、まずはお茶と菊寿糖が出てきます。

続いて、注文の葛切り。一服の涼。ん~、幸せ。

こちらのお店へ来るのは10年振りくらい。蔵の前から水琴窟が発見されたというので、お庭へ出て拝見しました。手水鉢の水を使うと、地面の下から繊細で涼しげな音が響いてきます。薄手のグラスを指で弾いたような音。あぁ、別天地に来たような気分がじんわりと。

◇さて、お目当ての南座で韓国ミュージカル『宮』。

期待以上の出来で、楽しめました。今日のキャストは、皇太子イ・シンがキム・キュジョン、皇太子の従兄弟ユルがジョンミン、皇太子妃となる女子高生チェギョンがチェ・イェスル。
3人とも曲によって出来にバラつきがあるのですが、頑張っていて好感持てました。歌も演技もまだまだですが、高校生の皇太子と、祖父同士の約束で皇太子妃となった庶民出身の女子高生という設定が、役者としての未熟さをカバーするのですね。人間的にも恋愛においても未熟な若者たちを主人公とした物語なので。
キュジョンはミュージカルでなく歌手の歌。と書いてて、どこがどう違うのか掴めてないのですが。
また、先にご覧になった方から「脇を固めてるのがよかった」と聞いてたのですが、まさに。
皇太子の世話役であるコン内官役のイ・フンジン、日本語のセリフを交えつつ大活躍。出てくる度に大拍手。一幕・二幕とも、まずこの人の歌唱力で客席を巻き込む構成になってます。このキャスティングが今回の公演の鍵だったと思いました。
さらに、皇太后役のポン・ウンソン(ポン・ウンソン)。温かく、おおらかで、お茶目なゴッドマザー的存在。この手の役、韓国の芝居を面白くしている重要な要素なのですよね。こちらも客席に大受けでした。歌もうまくて、ソロの曲をもっと聞きたかったなぁ。
ところが、イ・フンジンとポン・ウンソンの二人、プログラムではアンサンブルと同じ扱い。準主役としてもっと大きく扱っておくべきだったと思います。今後の韓国ミュージカル日本公演のためにも。
南座という劇場が「宮中」の物語に違和感なく調和してたのも面白かったです。シンとチェギョンの結婚式の場面で花道使ったのは効果的でしたねぇ。

そんなわけで、韓国ミュージカル日本公演の魁となった今回の公演、まずまずの成果を収めたのではないかと思います。チケットの売上は今ひとつだったかもしれませんが、グッズはかなり売れてたようですし。10月には大阪・松竹座で『美女はつらいの』の公演が決まってますし、今後の展開に期待が持てそうです。
◇四条河原町・高島屋の地下で川端道喜の粽と出町ふたばの水無月をげっと。その後、林万昌堂の茶寮で栗のケーキと甘栗とコーヒーで一息。

◇関西在住の友達と連絡が取れて、京都駅で30分ほどお茶しながらのおしゃべり。チョコレートケーキもぐもぐ。新幹線乗車前の慌ただしい時間に、お付き合いありがとうございました。
◇南座で買っちゃった「宮」グッズです。井筒の「三笠」、生八ツ橋入のどら焼きの「宮」バージョン。卵たっぷりの側で、どら焼きというよりオムレットって感じですね。もぐもぐ。

◇のぞみで帰京。
ワタシが今日一日、どんだけ甘いものを食べたり買ったりしたか、数え上げないよーに。ましてや金額の計算なぞ絶対しちゃいけません。>読者の皆さま
私と一日違いで
返信削除同じところに行ったはずなのに・・・
食べたものが全然違います・・・
甘いもの食べられない私には
写真だけで、お腹いっぱいです(笑)
ミュージカル若さ前面に出ててとても
楽しかったですね
10月の大阪も楽しみです。
9月には「ロミオ&ジュリエット」
「スリルミー」の日本版もアリ
楽しみな秋になりそうです
rinrinさん
返信削除この記事見たら、京都へ甘いもの食べに行ったとしか思えませんね。東京へ戻ってからも、水無月やら粽やら食べてましたし。
だって、京都のお菓子、美味しいんです~。
『宮』、チケット売上は今ひとつだったのではないかと思うのですが(根拠の薄い想像です)、舞台の出来とお客さんの盛り上がりは合格点だったかなぁ、と。
コケると後が続かなくなっちゃうので(韓国側は特に見切りが早いですから)、製作側が「またやろう」と思える程度に興行的成功していてほしいです。
あぁ、日本のミュージカルも見なくては。(^-^;