先日、渋谷のたばこと塩の博物館へ行ってきました。
お目当ては、「近世初期風俗画 躍動と快楽」 というタイトルの特別展、近世初期(16世紀末~17世紀中頃)の風俗画の屏風を一堂に集めた展示です。洛中洛外図とか阿国歌舞伎図とかね。
この手の作品、最近はカラー図版で詳細に紹介する書籍や図録も増え、家で気軽に見ることができるようにもなりました。それはそれで嬉しいです。
でも、渋谷まで足を運んで実物の屏風を見ると、やっぱり凄いのです。印刷物のカラー図版とは別物。作品の大きさも、色や構図も、惜しげもなく貼られた金箔も、迫力満点。図版では見落としてしまうような細部にも自然と目が行きます。どれだけ見ても見飽きない。
何種類もの洛中洛外図屏風を見ながら、元々の持ち主の生活に思いを馳せたりして……。京都洛中洛外の名所を描いた屏風を作らせて、座敷に飾って眺める日々。写真もテレビもない時代の贅沢です。
現代なら、世界遺産屏風を作って飾る、って感じでしょうか。それも、今なら、インターネットのライブカメラ映像をパソコンのモニターに映し出せばいいじゃない、ってことになっちゃいますけど。(実際、私のigoogleには、NY・ブロードウェイのライブカメラ映像を設定してあります。イエローキャブがずらっと並んでいたりして、面白いです。そう言えば、東京・歌舞伎座のライブカメラなんてあるのかしらん?)
さて、この特別展、今週から来週にかけて展示替えがあるそうなので、今月下旬に再度出向く予定です。楽しみ。
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