2010-05-21

[記事]大型創作ミュージカル『天国の涙』

 鬼が笑う来年の公演の情報です。
 日本と韓国のミュージカル界の違いが際立ちます。韓国はサンプル品を製作・輸出、日本は完成パッケージを輸入ってところでしょうか。




大型創作ミュージカル『天国の涙』オーディション
 ニュースカルチャー 2010.05.20

 ミュージカル『モンテ・クリスト(몬테크리스토)』で国内の観客に出会っているフランク・ワイルドホン(프랭크 와일드혼)の初の国内創作ミュージカル参与作『天国の涙(천국의 눈물)』(演出:Gabriel Barre)がオーディションを行う。

 今回のオーディションでは、主演・助演級キャラクター及びアンサンブルを選抜し、すべての日程に参加可能な才能あるベテラン・新人俳優であれば誰でも志願することができる。

 一人二役を演じる主人公ティアナ/リン、リンを愛する韓国軍一等兵ジュンヒョン、米軍将校グレイスン大佐、リンの親友クィエン、リンの兄シャン、シャンの恋人タム等が主要キャラクターだ。(略)

 初演されるミュージカル『天国の涙』は、ソル&カンパニー(설앤컴퍼니)のソル・ドユン(설도윤)代表と、コアコンテンツメディア(코어콘텐츠미디어)のキム・グァンス(김광수)代表が手を結んで作る大型創作ミュージカルだ。歌手チョ・ソンモ(조성모)の代表曲「アシナヨ(아시나요)」をモチーフとしてベトナム戦争当時の痛ましい愛の物語を描いた作品だ。

 フランク・ワイルドホンが作曲を担当、『オペラ座の怪人(오페라의 유령)』の怪人とワイルドホン作品『ジキル&ハイド(지킬 앤 하이드)』に出演したブラッド・リトル(브래드 리틀)がグレイスン大佐として参加すると伝わり、話題を集めてもいる。(略)

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 フランク・ワイルドホン作曲の創作ミュージカルですか。演出も外国人ってことは、韓国でトライアウトしてみるという企画と思われます。
 昨年、ニューヨーク・アポロシアターでリバイバルされた『ドリーム・ガールズ』は、先に韓国で米韓合作のような形で製作・上演されてました。今、ニューヨーク経由で日本に来て、オーチャードホールでやってますね。
 ソウルで上演予定の『ミッション』も韓国公演の後、ヨーロッパ、さらにはアメリカでの公演予定があるそうなので、これも韓国公演はトライアウト、プレビュー的と位置づけられているものと見てます。

 この10年足らずで、チャレンジ精神と批評力を合わせ持ったホットなミュージカル市場を形成した韓国が、グローバルなミュージカル作品の試演場に選ばれているのですね。

 さて、『天国の涙』、オーディションに関する記事ですが、公演の詳細も決まっています。情報あげておきますね。

ミュージカル『天国の涙』
作曲:フランク・ワイルドホン
演出:Gabriel Barre
国内演出:ユン・ジョンファン(윤정환)
音楽監督:Adrian Werum
振付:イ・ラニョン(이란영)
公演期間:2011年1月26日~2011年2月27日【追記をご覧下さい】
公演場所:国立劇場ヘオルム劇場(국립극장 해오름극장)

【追記 2010.12.11】
当初の予定と異なり、公演は2011年2月1日からの予定です。


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