「グッド・バッド・ウィアード」(Good.Bad.Weird)を見る前に、このタイトルの元になってる「続・夕陽のガンマン」(英語題:The Good, the Bad and the Ugly)をTSUTAYAで借りて見ようと思いました。が、ネットで調べたら、あいにく貸し出し中で返却予定は13日とのこと。
ま、仕方ないか……と映画館へ出向きました。
2009年9月7日(月) 10時30分
TOHOシネマズ シャンテ
自由席
舞台は日本が傀儡政権を置いて支配していた戦前の満州。「宝の地図」を手に入れた変な奴ユン・テク(ソン・ガンホ/송강호)を、良い奴パク・トウォン(チョン・ソンウ/정성우)、悪い奴パク・チャンイ(イ・ビョンホン/이병헌)が追い、満洲の広大な原野で馬賊やら日本軍やら入り乱れる中、最後に宝の在処にたどり着くのは誰か、という物語です。
ソン・ガンホ大好きな私は、たっぷり楽しめました。映像は、最初から最後まで、スピード感と迫力にあふれる追いかけっこと銃撃戦の大活劇。そこにソン・ガンホのコミカルな芝居がはさまります。
この映画は、韓国の映画館で韓国人と一緒に大笑いしながら見たかったです。日本のお客さん、笑い所で笑ってくれないので。
「宝の地図」なんて子供だましのアイテムなのに、ソン・ガンホが手にしてるとリアリティが生まれます。さすがソン・ガンホ。
イ・ビョンホンのあれは、やっぱりサービスカットなんでしょうねぇ……。
チョン・ソンウの闇市の空中戦、見ものです。
冒頭場面で、ソン・ヨンチャン(송영창)とオ・ダルス(오달수)が登場。嬉しい~。何て贅沢な脇役陣!
さて、この作品、韓国国内で公開されたものとカンヌ出品時のものと編集がかなり異なっているのだそうで、日本で公開されたのはカンヌバージョンがベースとなってるようです。韓国公開版は、オ・ダルスが最後にも登場するし、独立軍がもっと活躍するらしい……。
先日入手した韓国のDVD は、DISC1が「韓国バージョン」、DISC2が「インターナショナルバージョン」となってまして、両方が丸々見られるようです。後で見なくちゃ。韓国バージョン。
さてさて、帰宅途中、ふと思いついてTSUTAYAへ寄ったら、あった~!「続・夕陽のガンマン」。早速レンタル、速攻視聴。
いや~、マカロニウェスタンって面白いんですねぇ。南北戦争中のアメリカで、善玉・悪玉・卑劣漢の三人が20万ドルの金貨の在処をめぐって争うお話。三つ巴の追いかけっこに南軍・北軍が絡みます。
ストーリーが面白くて映像がいいので、飽きずに見ました。シークエンスの一つ一つをたっぷり撮っていて、全編162分の長尺なのですが。テレビ放送とDVDパッケージ販売が映画製作の前提となってる現代では作り難い、古き良き時代の映画です。
肝心の「グッド・バッド・ウィアード」との関連は、直接的ではありませんけれど、おぉ!と思わされる場面があり。インスパイアーされた作品とのつかず離れずの距離感、キム・ジウン(김지운)監督、うまいなぁと思いました。マニアな方には、「続・夕陽のガンマン」、お勧めです。
情報ありがとうございます!
返信削除早く見に行きたいのだけど時間がとれなくて。
きのう新宿バルト9の前を通ったので、ちょいと確認したら、
すでにして上映回数があまり確保されてない模様。
う〜ん、日本ではヒットというわけではないようです。
pyokoさん
返信削除う~ん、日本でヒットは難しそうです。昨日も、平日午前中だから仕方ないとはいえ、2割の入りでした。
主役3人の中で韓国で最も観客動員力のあるのはソン・ガンホなんですよね。男性ファンも大勢いるし。でも、日本で「ソン・ガンホ」の名前に反応するのは、一部マニアックな映画ファンだけですものねぇ。
いずれDVDも出るでしょうけど、スクリーンで見た方が面白い作品だと思いますので、ぜひお運び下さいまし。