一週間前に韓国語版の中央日報で読んだ記事の話です。
日本語サイトに翻訳記事が出ると思って待ってたのですが……どうも出ない模様。日本人向けの記事じゃないと思われてるんでしょうか?
◆「ミョンテンドー」予約販売開始…ニンテンドーより高い?
中央日報 2009.04.13
記事の内容は、ゲームパークホールディングスが13日、携帯用ゲーム機の新製品「GP2Xウィズ」のオンライン予約販売を開始し、ネット上で「ついに『ミョンテンドー』が出た」と話題になっている、というものです。
背景を知らないと、「ミョンテンドー? 何それ?」って話ですが。
事の起こりは、今年2月、韓国のイ・ミョンバク(李明博/이명박)大統領が経済対策会議の席で「ニンテンドーのゲーム機は我が国の小学生たちが大勢持っているが、このようなものが開発できないのか」と叱咤激励?したことでした。
この発言が伝えられるや、あるネチズンが「ミョンテンドーMB」を超高速で<開発>、ネット上に公開したのですね。これがその画像です。
「ミョンテンドー(명텐도)」というネーミングは、大統領の名前「ミョンバク(명박)」と「ニンテンドー(닌텐도)」とをもじったものです。
「MB」は「ミョンバク」の頭文字。新聞記事などで普通に用いられている表現で、今の韓国では「MB」とあれば即「イ・ミョンバク」を連想できるのです。
下の方の説明には、「ミョンテンドーMB」の特徴として、「閣下の意志を最大限に反映」して、
・左に行くのがお嫌いな閣下のために左回転ボタン除去 (画像の十字ボタンをよくご覧ください…)
・日本産照明システム「ニューライト」を基本装着 (「ニューライト」は中産階級や市民運動を重視する最近の右翼です。日本生まれで日本寄りとされる点もかすって…)
・2MB基本メモリー装着・拡張不可 (「2」は「イー(이)」なので、「2MB」=「イ・ミョンバク」です。ゆえに拡張不可…)
等々とあります。
あはは、笑えますね~。良く出来たパロディです。発表当時、ネット上で大人気でした。
そんな「ミョンテンドー」騒動から2か月余り、今度は本当に国内メーカーから携帯ゲーム機が発売されるというので、「ついに『ミョンテンドー』が出た」と話題になっているのです。
記事の見出しが「ニンテンドーより高い?」となってるのは、販売価格が19万8千ウォンだから。
韓国内での「ニンテンドーDS」の価格は、上記記事によれば15~17万ウォン。私が去年11月ソウルへ行った時には、こんなふうに売ってました。
広告の人物、右はアン・ソンギ、左はチャン・ドンゴンです。韓国を代表する映画スター2人を起用。
これを見た時、親は子供に「ゲーム機なんてダメ」って言えなくなるんだろうな~と思いました。
だって、アン・ソンギ先生がやってるんですよ。こんな楽しそうに。
「ミョンテンドーMB」…じゃなくて、えーっと、「GP2Xウィズ」では、広告に芸能人を起用するのかな?
でもって、この「ミョンテンドーMB」…じゃなくて、「GP2Xウィズ」、どのくらい予約が入ってるのでしょうね?
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