2009-04-18

[歌舞伎]四月大歌舞伎 昼の部

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 不思議なもので、授業をすると(以下省略)。



 というわけで、歌舞伎座昼の部行って、「岩手和牛ステーキ弁当」食べました。劇場でこんなにしっかり食べるのは久しぶり。








2009年4月17日(金)11時
歌舞伎座
3階1列中央



通し狂言「伽羅先代萩」



「花水橋」
 橋之助の頼兼、品はあるのですが、奥州五十四郡を背負う大名には見えません。生まれついての位の高さが感じられないのです。公的な身分の差が存在しない現代、橋之助に限らず、これからの歌舞伎役者の課題でしょう。



「竹の間」
 仁左衛門の八汐、いいですねぇ。憎らしくて、滑稽味もあって。だけど所作は素敵にキレイ。玉三郎の政岡の控え目で落ち着いたキレイさとバランスもよく。福助の沖の井が、予想外によかったです。きちんとやれば上手い人です。



「御殿」
 玉三郎が神妙に勤めてるのが、政岡の辛い立場をよく表わしてました。飯炊で我慢しないと、千松が殺された後の悲嘆が生きないですものね。「竹の間」に続いて、子役がしっかりしてるのなんのって。それはそれで安心して見てられるのですが、何やらかすかハラハラドキドキな役者の子の愛嬌も貴重なのだと再認識。



「床下」
 三津五郎の男之助はご馳走もの。っていうか、この人、今月これ一役だけ? 吉右衛門の仁木弾正、衣裳の色のせいか、影が薄くて妖しい印象。3階からで花道の引っ込みは初めの一くさりも全部は見えなかったのですが……仁木の引っ込みは難しいですね。



「対決」
 吉右衛門の仁木に仁左衛門の勝元で期待の一場でしたが、どうもスッキリしませんでした。勝元の長ゼリフ、仁左衛門には飽きさせずに聞かせる腕があるはずなのですけれど。吉右衛門の仁木も意外に平凡。



「刃傷」
 この場面を見る度に、テレビで見た二代目猿之助の仁木の凄まじい形相と鮮やかな決まりの型が思い浮かびます。床下、対決、刃傷といずれの場面でも、仁木は人間離れした本当に難しい役なのですねぇ。



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