観世能楽堂へ行ってきました。ロビーでパソコン立ち上げてみましたが、ワイヤレスゲート 、入りませんでした。街中のワイヤレス、建物の中は無理なのかな。
能楽堂のロビーでノートパソコン広げてる姿は、かなり目立ってたみたいです。
2009年4月24日(金)16時30分
観世能楽堂
能「隅田川」
シテ 関根祥人、ワキ 森常好、子方 藤波重紀
これが目当てで出向いたのですが、朝から出歩いていて、集中力が保てませんでした。2、3度うとうと。正面最前列に陣取ったのですけれど。
関根祥人の狂女は、たたずまいも足取りも、人商人にさらわれた子を探し求めて憔悴する女性そのもの。ところが、自分の集中力が途切れて、どの場面も同じように感じられてしまいます。最後に、見えつ隠れつ登場する子方の亡霊はこの作品の妙味です。
能の「隅田川」を見るのは4度目くらいです。最近、歌舞伎舞踊の「隅田川」ってよくできているのだなぁと思うようになりました。
狂言「寝音曲」
シテ 三宅近成、アド 前田晃一
元々面白い演目です。膝枕で横になっている時には良い声が出て、起き上がると声がでない……はずが、うっかり間違えて、起き上がったところで良い声を出してしまい……というお話。シテ三宅近成の謡が迫力あって、楽しく聞けました。うっかり間違えたところで、アド前田晃一が顔の表情で演技したのが目立ちました。狂言であそこまでリアルな表情を作ったのは初めて見たような気がします。
能「昭君」
シテ 関根知孝、ワキ 村瀬純、ツレ 高梨万里、後ツレ 渡辺洋子、間 三宅近成
前漢時代、胡国に送られた王昭君を素材としたストーリーです。前場の両親(シテ・ワキ)の愁嘆の風情、よかったです。ただ、囃子方の掛け声が大き過ぎて、両親のやりとりがしっかり聞き取れなかったのが残念でした。シテ関根知孝、ツレ高梨万里の二人は声がよく、声を聞いているだけで心地よい役者だけに、もったいなかったです。
後場の胡国の夷の大将(シテ)はキレの良い動きで、前場の父親と好対照。見せてくれました。後場は太鼓が入って、胡国の大将って人間扱いされてないんですね。最後に附祝言がついてるし。
いろいろなことを考えさせてくれた一番でした。
他に、素謡「吉野天人」、仕舞「兼平」「江口 クセ」。
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