「46-94って何の数字?」って10人中10人に思われてそう……。
競泳のフランス選手権男子100m自由形準決勝で、アラン・ベルナールが46秒94の世界新を叩き出しました。正式な記録公認は、着用していた水着の承認待ちだそうですが。
ニュースで映像を見ました。アラン・ベルナール、圧倒的に速いです。泳ぎ終わってタイムを確認すると、胸の「arena」ロゴをアピールしてました。あれ? あなた、去年の春にはレーザーレーサーで話題になってませんでした?
「へぇ、アリーナなんだ……。この間の日本新も20個の内13個はアリーナだったし、今年はアリーナの年なのかも……」と思ったら、水着はイタリア・アリーナ社の製品で、日本のデサント社のアリーナとはまた別モノだそうです。え~っ!?
競泳水着の開発競争は奥が深いなぁ……。
それにしても、46秒94って、メチャ速いです。
1976年、男子100m自由形の世界記録が50秒を切りました。モントリオールオリンピックで49秒99を叩き出したジム・モンゴメリーは、夢の49秒台を実現したヒーローでした。
その頃、こんな説がありました。
人間の泳ぐスピードの限界は秒速2mで、100mなら50秒。スタートとターンでの加速分を考慮して、男子100m自由形の限界タイムは47秒5だろう。
世界記録が49秒台後半だった当時、47秒5は夢の記録。人類がそこに到達できるのはいつだろう、という感じでした。実際、その後、マット・ビオンディもアレクサンドル・ポポフも(二人とも身長200cm!)48秒台前半まで。
47秒5は遠かったのです。
ところが、昨年北京五輪前の欧州選手権で、アラン・ベルナールが47秒50をマークして「限界値」に到達。本番の北京五輪では47秒20へタイムを伸ばして、あっさり「限界」をぶち破ってしまったのでした。「レーザーレーサー」、凄過ぎ~。
そして、今回、オリンピックの金メダリストが「休養」してるこの時期に、46秒94。
これからは、45秒突破を目指していく時代になるのでしょうねぇ。
月面着陸に成功したから、次は火星を目指そう、って感じ?
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