自分で確かめてないのですが、閉店の貼紙が出ていたという話を聞きました。なんていきなり書くと、半々ぐらいで「豊田書房?」「えっ!閉店?」と反応が分かれそうな。
「豊田書房」は、神田神保町にある伝統芸能専門の古本屋です。
大学3年生の時、先輩が神保町の古書店街を案内してくれて、初めてこのお店を知りました。以来、ずっとお世話になってました。
韓国で暮らしていた時も、夏・冬の休みで帰国する度に必ず顔を出していました。
ちょうどひと月ほど前、「神田古本まつり」の時に「店内3割引」というありえないセールをやっていて、いつもの番頭さんでなく一度も見たことのない男性がお店にいらして、「何だか様子がヘンだなぁ……」と感じていたのですけれど。
やはり伝統芸能専門の古書店、銀座の「奥村書店」も昨年9月に閉店しました。こちらも大学4年の時、先輩の紹介で、1万5千円という大枚(当時。あ、今だって大金ですけど)をはたいて本を購入して以来、ずっとお付き合いさせていただいていたお店でした。
オクムラとトヨダ、名物古書店の相次いでの閉店は寂しい限り。時代の終わりを感じます。
こうなってみると、どちらのお店にも恩返しできなかったのが、心残りです。
(2009年7月26日追記)
豊田書房の番頭だった手塚さんが、神保町で独立開業されました。詳しくは下記記事をご覧下さい。
(2010年2月10日追記)
手塚書房、移転しました。詳しくは下記記事をご覧下さい。
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手塚書房、行ってきました
手塚書房、移転
えっ!マジですか?!
返信削除のクチでございます(笑)
所謂神田界隈の標準的な古本屋ってタイプのご主人が店に出なくなって久しいですもんねぇ。時勢として仕方ないのかなぁ。
パンフは奥村よりまず豊田に探しに行ったり2軒あたって欲しいものが無ければ諦める、なんて店でしたよね。
今はネット古書店も増えて便利になったけど、実際の古本屋さんの宝探しするようなワクワク感は捨て難いですわ。惜しいな。
Joyさん
返信削除「えっ!」に一票、と。(笑)
残念ながら、マジなんです。古本フリークの同業者からの情報です。
二軒のお店、どちらも歌舞伎を中心にしながら、品揃えと値付けが微妙に違って、テイストの異なるお店になってましたよね。
2種類の本を買うのに、それぞれ安い方で買おうとハシゴしたこともありました。
ガンコな店主の存在も含めて、どちらも貴重なお店でしたのに……。
奥村から独立した木挽堂書店にはがんばってもらいたいなぁ。
って、今、気づきましたが、歌舞伎座改築中どうするんだろう……。
初めまして。
返信削除豊田書房がこの世から消えるなんて、けっこうショックを受けています。
先週、久々に行って、シャッターが閉まって文字看板が取り外されているのを見て、まさかぁ~~と。
しばし呆然と・・。
��0年前、ワタシは共立女子大の学生で、日本の古典芸能を専攻していたので、ちょくちょくと。
はい、奥村書店も・・。
本当に、なんか世の移り変わりを感じて、今年は
歌舞伎公演も豪華ですけれど、子供が少し手を放れて観劇を開始!と思ったけれど、なんか異質なものを
観るようなはちょっと大げさなんですが、
気持ちが追いつかないというか・・。
あは~、単にオバサンになっただけですね(笑い)
こういうところの書き込みが慣れていなくて・・。
木挽き堂書店は、来週行ってみる予定です。
だけれど、豊田書房がなくなったのは
本当に寂しいです・・・。
失礼します。
ムーミンさま
返信削除コメントありがとうございます。
豊田書房の閉店、本当にさびしいです。
2007年の夏にご主人が亡くなられて、その後1年余り番頭さんが切り盛りしてらしたようなのですけれど……。
身内の跡継ぎがいないと、お店を継承していくのはいろいろ難しいのかなぁ~と思ってます。
ところで。
20年前でしたら、私、研究会に参加するため、月イチで共立女子大に通ってました(よくさぼってましたが)。どこかですれ違ってたかも、ですね。
K先生には、あちこちの劇場でよくお目にかかってます。昔も今も。
このブログは、歌舞伎好き、伝統芸能ファンの方もふらっとお越し下さってるところですので。
ムーミンさんも、お暇な時にまたご訪問くださいませ。