全く知らない劇団だったのですが、パラドックス定数「三億円事件」で気になった今里真さんという役者さん目当てに出かけて行ってみました。
劇団ルドビコ★Vol.3
「義経-YOSHITSUNE- 紫鬼王編」
11月24日(祝・月)12時
草月ホール
作:桜木さやか
総合演出:佐山泰三
時は平安時代末、かつて安倍晴明(今里真)との術比べに敗れて紫鬼王と化した芦屋道満(林修司)は妖刀・紫鬼(ムラサキ)を狙って五条大橋に出没している。一方、2008年の現代、源義経が大好きな高校剣道部員(大河元気)とその友人(高木心平)は、鞍馬山で平安時代から伝わるという紫鬼の剣を手にして、平安時代にタイプスリップ、何と源義経と伊勢三郎になってしまう。
というわけで、中味は今どきの高校生の義経が、弁慶(郷本直也)と出会って源氏再興を目指しつつ、現代に戻るために紫鬼王と戦って妖刀・紫鬼の輪廻を断ち切らなければならない、というのが大枠のストーリーです。他に、静御前や佐藤継信・忠信兄弟、金売り吉次、熊坂長範なども登場、荒唐無稽なのに意外とつじつま合ってるかも。
舞台は、音響・照明をうまく使ったカッコいい殺陣と息の合った小ネタのコントの連続。それなりに見せるエンタメになってます。
で、お目当て今里真の役は安倍晴明。陰陽師としてこの世を俯瞰する位置から、紫鬼王の企みを見通し、現代の高校生に戻りたい義経にお告げ的アドバイスを与える役どころです。
この役、難しいです。他のキャストがコントと殺陣で弾けてる中、一人佇んでもっともらしいお告げを述べて印を結ぶ、という演技がほとんど。この世の出来事を見通しちゃってる役なので、感情表現も非常に抑制的。辛抱要ったと思います。声が良くてセリフは抜群、結印の動作も鮮やか。ただ残念だったのが足の運び。現代劇の役者さんと古典芸能の人と、下半身の使い方が全く違うのです。安倍晴明って野村萬斎がやってますしね。
今里真のもっといろんな演技が見たいのに……とやや欲求不満の舞台でした。が、カーテンコールでそれまで抑えてた表情が一変、ニコッと笑った顔がとても魅力的。欲求不満は吹っ飛びました。見せ方、分かってますね。
パラドックス定数の次回公演に出演予定とのことで、来年3月に期待してます。
(その前の出演情報が見つからない……。誰か教えて下さい!)
はじめまして。今里真の友人です。彼の一番近い舞台はパラドックス定数です。是非また足をお運び下さいね。
返信削除未来さま
返信削除コメントありがとうございます。
今里真さんの次の公演はパラドックス定数ですか。3月ですよね。う~ん、待ち遠しいです。
機会がありましたら、未来さんから今里さんへ、舞台楽しみにしてますとお伝え下さいませ。
今里さんって、個人的なブログとか、所属事務所とか、ないのでしょうか? ネットで出演情報を探せると嬉しいなぁ~と思ってるのですけれど。
ネットだと難しいかもしれませんね。
返信削除パラドックス定数の公演行った時にもらえる次回公演の予定が一番確実だと思います。