1月下旬、そろそろ二月のチケットを取っておこうと <チケットweb松竹> を覗いたら……二月歌舞伎座・昼の部の前売は全日全席完売でした。恐るべし、玉三郎・菊之助の「京鹿子娘二人道成寺」人気。
毎日ネットをチェックして、何とかチケット確保しました。
2月4日(水)11時
歌舞伎座
3階A席 2列21番
「菅原伝授手習鑑」賀茂堤・賀の祝
「賀茂堤」は橋之助(桜丸)、福助(八重)、高麗蔵(斎世親王)、梅枝(苅屋姫)、松江(三善清行)という配役のバランスがよく、まずまず。
「賀の祝」では、梅王(松緑)と松王(染五郎)の喧嘩にやんちゃな味があって面白かったです。地ですかね。
橋之助の桜丸は風情が足りないような。橋之助が切腹しても哀惜の情がわいてこないんですよね~。ニンの問題かなぁ。
「京鹿子娘二人道成寺」
玉三郎、菊之助、二人の踊りが拮抗していて面白い一幕でした。菊之助、確実に成長してますねぇ。玉三郎の妖しい美しさ、菊之助の生気あふれる美しさ、タイプの違う二人の女形の魅力を見せてくれる振付です。
「梅さん」で「あやめかきつばた」でも菊之助が本舞台で踊り続けたのに驚きました。主役の女形二人をとことん強調、坊主は極力控えさせてるのですね。
場面によって二人の関係は、姉妹、恋人同士、光と影、女と蛇と自在に変わって行きます。初演以来の形ですが、何度見ても素晴らしい発想だと思います。
その一方で、元の道成寺から失われたものもあるわけで。この「玉菊版二人道成寺」では相手の男の影が薄い。女の心象風景のような道成寺です。
「人情噺文七元結」
菊五郎お得意の世話物人情噺。気楽に見られてちょうどよかったです。続けて夜の部まで通して見る予定でしたので。
大詰で、小間物屋主人に三津五郎、鳶頭に吉右衛門が付き合って豪華な顔合わせ。ご馳走ですが、無駄に贅沢な気もします。
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