二月限定の歌舞伎座名物「白魚天ぷらそば」をいただきました。建替え前に食べとかないとね。夜の部最後の幕「三人吉三」の有名なセリフ「月も朧に白魚の篝も霞む春の空」にも因んでます。
「思いがけなく手に入る百両」、欲しいなぁ。一両=16万円なら 1600万円です。
「…ほんに今夜は節分か」、その翌日、立春の日の見物でした。
2月4日(水)16時30分
歌舞伎座
3階A席 2列18番
「蘭平物狂」
楽しみにしていたのですが、それほどでもなかったような。昼夜通しの中だるみで、集中力を欠いていたせいかもしれません。
「勧進帳」
吉右衛門の弁慶、気合十分でした。セリフが良い人の弁慶は心地よいですね。延年の舞が今ひとつで、「弁慶は踊れないんだよ」(二代目松緑が十七代目羽左衛門に言ったんでしたっけ?)という言葉が頭の中をぐるぐると。踊れないのも弁慶らしくてよいなぁと感じました。
菊五郎の富樫は抑えめで好感持てました。感情過多な富樫には食傷気味なので。
梅玉の義経、かなり前から(梅幸亡き後?)この人が最もニンなのですが、今回老けてきたのがちょっと気になりました。容色の衰えはさらなる芸で補わないと。
四天王が染五郎・松緑・菊之助・段四郎と充実。松緑の弁慶、染五郎の富樫、菊之助の義経、いずれ見られるでしょうね。一番見たいのは段四郎の弁慶なのですけれど。今年五月の「矢車会」で富十郎がやるのだから、段四郎だって……と夢見てみたりして。
「三人吉三巴白浪」大川端庚申塚の場
「玉三郎お嬢、七五調のセリフが言えない?」(2004年2月9日) 5年前に書いた一文ですが、今回も同じ感想です。あの名セリフがすっきりしないのに、どうしてこの演目を大川端だけで出すんでしょう?
お坊(染五郎)と和尚(松緑)、現代の若い人には難しい役柄になりつつありますねぇ。誰で見てもピンと来ないです。
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