先月あたりから観劇本数が多くて、疲れ気味です。
とはいえ、4月~7月の歌舞伎座・国立劇場の歌舞伎・文楽公演は、学生の観劇レポート対象公演になってるので、パスするわけにはいきません。レポート提出〆切が近付いて「劇場へ行かなくちゃ」と慌ててる学生が、今月に入って、国立の鑑賞教室か歌舞伎座の幕見に駆け込んでます。ご苦労様。
2009年7月10日(金)14時
国立大劇場
3階10列
解説「歌舞伎のみかた」
解説は中村亀鶴。よどみないしゃべりで、先月の市川笑三郎・市川春猿コンビに続き、楽しい雰囲気の解説でした。最近の若手、トークの得意な人が多いですね。時代、世代でしょうか。但し、解説の中身は薄め、劇場を出た後にどれだけ頭に残ってるかは怪しいです。って、この後半部分、先月も同じこと書いてます。
でも、「初めての歌舞伎」の高校生には、歌舞伎入門的な知識より、「思ってたより楽しかった~」という印象が残ることが大事ですね。
「矢の根」
「歌舞伎十八番の内 矢の根」で「市川團十郎=監修」とクレジットされてます。
クレジットに偽りなく、市川男女蔵の五郎のセリフが処々で団十郎そっくり。教える側も習う側も真面目な役者なのだなぁ~と妙なところで感心しました。
セリフに比して所作には団十郎の面影がありません。どこが違うのか考えながら見てたのですが、男女蔵は所作にタメがないのですね。動きが日常的。団十郎のゆったりとした鷹揚な所作はなかなか真似できないものなのでしょうか。
ところで、今月、長唄は人手が足りてないんでしたっけ?
「藤娘」
中村梅枝の藤の精。「松を植よなら」の手踊りのところがよかったです。
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