韓国演劇・ミュージカル、来年の話題作を紹介した記事の紹介です。
実はこれ、ソウル行きの飛行機の中で書きました。鬼が笑う来年の芝居より、明日見る芝居を早く決めなきゃって状況だったんですけれど。ちなみに、ソウル到着初日の芝居は『エクウス(에쿠우스)』『キム・ジョンウク探し(김종욱 찾기)』『ビューティフル・サンデイ(뷰티풀선데이)』の3本ハシゴと決めてました。チケットも手配済み。
こんな記事書いてる暇があるなら仮眠すればよかった……かも。
◆先取り2010演劇・ミュージカル
アジアトゥデイ 2009.12.24
2010年の韓国演劇界、出来たてほやほやの最新作を始め、目を引く権威ある海外公演などが観客を迎える予定だそうです。
ということで、記事に載る来年注目の公演を全て挙げておきます。
まずはミュージカル作品から。ブロードウェイの話題作あり、創作あり、バラエティに富んでます。「スパムオラット」って何? 「アド王」って誰? 判明したら補足修正します。
(みいさんからコメントでご指摘を頂いて、下の本文を修正しました。2009.12.27)
『コンタクト(컨택트)』 1月8日~17日 LGアートセンター(LG아트센터)、1月22日~31日 コヤンアラムヌリ(고양아람누리)
登場人物が1小節も歌わない、ダンスで物語が展開するミュージカル。国立バレー団のキム・ジュウォン(김주원)、俳優チャン・ヒョンソン(장현성)が出演。
『モーツァルト!(모차르트!)』 1月19日~2月22日 世宗文化会館(세종문화회관)
韓国初お目見えのオーストリア・ミュージカル。東方神起のシンア・ジュンス(시아준수) に、イム・テギョン(임태경)、パク・コニョン(박건형)、パク・ウンテ(박은태)がモーツァルト役で出演。
『モンテクリスト伯(몬테크리스토 백작)』 4月22日~6月13日 ユニバーサルアートセンター(유니버설아트센터)
スイスで今年初演された新作。『ジキル&ハイド』のフランク・ワイルドホン作曲。
『ビリー・エリオット(빌리 엘리어트)』 8月~2011年5月
今年最高の話題作。トニー賞10部門を席巻したブロードウェイの人気作品。
『スパマロット(스팸얼랏)』 9月28日~2011年1月2日 韓電アートセンター(한전아트센터)
アーサー王の物語をコミカルに脚色。
『ハイスクール・ミュージカル(하이스쿨 뮤지컬)』
10月頃、大学路で開場予定のCJアートセンター(CJ아트센터)のオープニング作品。
『生命の航海(생명의 항해)』 8月、国立劇場・ヘオルム劇場(국립극장 해오름극장)
6・25(朝鮮戦争)60周年記念の創作ミュージカル。
『太陽の歌(태양의 노래)』 5月6日~29日、世宗Mシアター(세종M씨어터)
ソウル市ミュージカル団の創作ミュージカル。
さらに、2010年上演を目指して準備中のミュージカル作品。
『天国の涙(천국의 눈물)』
ベトナム戦争を舞台にした大作。フランク・ワイルドホン作曲。
『バンジージャンプをする(번지 점프를 하다)』
同名映画のミュージカル化。
続いて演劇作品は、セルビア、ロシア、チェコ、アフリカ……韓国演劇界、懐が深いです。お陰で、固有名詞の日本語表記、分からないものがボロボロと。正確な表記が判明したら修正します。
『お母さんをお願い(엄마를 부탁해)』 1月22日~3月24日、世宗Mシアター(세종M씨어터)
シン・ギョンスク(신경숙)のベストセラーが原作。『第一共和国』などの演出を手掛けたコ・ソンマン(고석만)が演出、チョン・ヘソン(정혜선)、ソ・イスク(서이숙)、キル・ヨンウ(길용우)、シム・ヤンホン(심양홍)らが出演する。
『ショーパルロピッチ流浪劇団(쇼팔로비치 유랑 극단)』 3月5日~28日、明洞芸術劇場(명동예술극장)
セルピアの劇作家リューボミルシモピッチの作品。この作家の作品は韓国初演。第二次世界大戦セルビアの小さな村を舞台に、戦争中に公演を続けようとする流浪劇団と村人たちの葛藤を通して演劇と芸術の意味を問う。
『大虐殺の神(대학살의 신)』 4月4日~5月2日 大学路芸術劇場(대학로예술극장)
トニー賞演劇部門で最優秀作品賞、演出賞、主演女優賞の3部門を受賞した作品。フランスの劇作家ヤスミナ・レザの最新作。
下半期には『大虐殺の神』とトニー賞最優秀作品賞を争った『33変奏曲』の公演も予定されている。
『桜の園(벚꽃동산)』 5月28日~6月13日 芸術の殿堂トウォル劇場(예술의전당 토월극장)
韓国・ロシア修交20周年を記念して、ロシアの演出家グレゴリー・ジチャトコプスキーを招聘、チェーホフ作品を製作する。
最後の2つはLGアートセンター(LG아트센터)の企画公演です。海外の巨匠の作品と出逢うことのできる注目の企画とのことですが、上演期間が短いのが難ですねぇ。
『リービング(Leaving)』 4月2日~4日
チェコ・アルハ劇場から、劇作家出身でチェコの初代大統領を務めたヴァーツラフ・ハヴェルの新作がやって来る。ハヴェル前大統領が自らの前職である最高権力者を主人公として権力の喪失とその喪失感を劇化した話題作。
『11&12』 6月17日~20日
ピーター・ブルック作。初の来韓公演。アフリカの指導者ティエルノ・ボカの生涯を通して人類史の紛争と暴力を透察した作品。
スパムオラットは、BWでやっていたスパマロットですね。
返信削除みいさん
返信削除あぁ! SPAMALOT ですね! ってことは、「アド王」は「アーサー王」だ。なるほど~。
ご指摘ありがとうございます! 早速本文修正しました。
英語のハングル表記は難しいです。言われてみれば、あぁ、それかぁ、なんですけどねぇ。
モーツァルト観たいなぁ・・・日本で観たものは皆観たくなります。でもまだ頭の中、アイーダで日本で二度目の観劇。東宝ミュージカルがあまりひどか
返信削除ったので今回のアイーダ役は前回の人と同じでしたがかなり得点高く良く見えましたがラダメスが前回以上に下手で泣きたくなりました。イ・ゴンミョン
で観たいよ~(涙)もんもんとしながらも仕方なく日本でちまちま舞台を観ては嘆いている私です・・
川井さん
返信削除イ・ゴンミョン、いいですよね~。
ソウルの『アイーダ』は2度見て、2度ともよかったです。
今回『ウェディングシンガー』を見て、ソウルのミュージカル、公演が増えすぎて役者が薄くなってるかも……とちょっと心配になりました。
この作品は舞台も映画も見たことなかったので、とりあえず映画を見てみようと思ってます。
はじめまして。
返信削除さいとう ひろこ ともうします。
突然のメール。すみません。
ピーター・ブルックの演劇をどうしても一度見ておきたいのですが。。。
今回の韓国公演 11&12
どうにかチケットをとりたいと思っております。
韓国の事を全く知らないので、できれば何かアドバイスをいただけないかと思いメールをさせていただきました。
何か、ご存知の事がありましたら、教えてもらえないでしょうか?
どうぞ、よろしくお願い致します。
斉藤博子さま
返信削除ようこそいらっしゃいませ~。
コメントありがとうございます。
ピーター・ブルック『11&12』の韓国公演に興味を持って下さる方がいらっしゃるとは。記事を書いた甲斐があって嬉しいです。
『11&12』を上演するLGアートセンターは英語対応してくれる劇場です。
チケット予約についても英語サイトがありますので、こちらからお問い合わせになられるのが一番確実だと思います。
LGアートセンター Booking Information
公演情報はこのブログの別記事でも紹介してますので、こちらもご覧下さいね。
ソウルの演劇★初日間近(2010.02.08)
ありがとうございました。
返信削除早速、予約してみたいと思います。
さいとう ひろこさん
返信削除LGアートセンターは見やすいよい劇場です。どの席でも舞台を楽しめると思いますよ。
首尾よくチケット入手できることを祈ってます。