ミュージカル中心ですが、後の記事には演劇の情報も。どちらの記事も具体的な数字が入っているので、参考資料として取り上げてみました。
記事は抄出翻訳、リンク先は韓国語です。リンク切れちゃったらごめんなさい。
◆テグミュージカルフェスティバル創作支援作6編選定
世界日報 2010.02.18
テグ国際ミュージカルフェスティバル(대구국제뮤지컬페스티벌)は今年の第4回テグ国際ミュージカルフェスティバル(DIMF)創作支援作公募に6作品を選定したと18日明らかにした。
今回の公募では、漫画とTVドラマでお馴染みのウォン・スヨン(원수연)原作『フルハウス(풀하우스)』((株)シンフォニーナイン/(주)심포니나인)、同名の映画を原作とした『バンジージャンプをする(번지점프를 하다)』((株)ミュージカルヘブン/(주)뮤지컬해븐)が最も多い支援金各6000万ウォンを受け取ることになった。
また、テグ出身の抵抗詩人イ・サンファ(이상화)の芸術と生、愛を描いた『ロマンス1924(로맨스1924)』(劇団ハヌルリム/극단한울림)、童話のタイトルをモチーフに構成したスリラー『ヘンゼルとグレーテル(헨델과 그레텔)』((株)オニオンカンパニー/(주)오니언컴퍼니)に各4000万ウォン、『サイドミラー(사이드 미러)』(Creative Network/Creative Network자작)、『剽窃の王(표절의 왕)』(欲張るなカンパニー/욕심부리지마컴퍼니)に各3000万ウォンが与えられる。(略)
テグ国際ミュージカルフェスティバル側は「今年は創作支援作募集期間が非常に短かったにも関わらず、昨年の42作日により多い63作品が応募し、創作ミュージカルに対する関心が高かった」とし、「総支援額は2億6000万ウォンで、昨年より4000万ウォン増えた」と話している。
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すっかりお馴染みになった「テグ国際ミュージカルフェスティバル」、第4回を迎える今年の創作支援作、3000~6000万ウォンの支援を受けられるんですね。ミュージカルの制作費は年々上昇していて、大劇場なら100億ウォンを超える作品もあり、小劇場でも数億ウォンになります。その10分の1でも援助があれば、創作ミュージカル制作の助けになるということでしょう。
これら6作品は、劇場利用料の援助も受けて、今年6月12日~7月5日に開催されるテグ国際ミュージカルフェスティバルで初お目見えする予定とのことです。
2008年『マイ・スケアリー・ガール(마이 스케어리 걸)』、2009年『スペシャルレター(스페셜레터)』に続き、今年はどの作品がニューヨーク行きのチケットを掴むのか、注目です。
◆ミュージカル成長足踏み、演劇は上昇趨勢
聯合ニュース 2010.02.12
最近成長を重ねてきた国内ミュージカルの上昇傾向が、昨年停滞したことが明らかになった。一方、演劇は上昇の勢いを見せている。
国内最大チケット前売サイトであるインターパークINT(인터파크INT)が2009年一年間に販売した公演チケット(企業及び団体販売は除く)を集計した結果、このサイトで販売したミュージカル売上は800億ウォン規模で、売上総額1000億ウォンを記録した2008年に比べ減少した。(略)
昨年このサイトで販売したミュージカル作品数は1653編、作品数では2008年の1544編に比べわずかに上昇した。
演劇は昨年の売上総額が207億ウォンで、2008年(174億ウォン)より増加し、作品本数も2008年1089編から1458編へと増加し、目を引く成長傾向を見せている。
昨年、このサイトを通じて販売した全ジャンルの公演作品数は総6948編で、2008年6004編より増えている。
ジャンル別では、演劇『ライアー1弾(라아어 1탄)』『老いた泥棒の話(늘근도둑 이야기)』、ミュージカル『ドリームガールズ(드림걸즈)』『キム・ジョンウク探し(김종욱 찾기)』などが人気公演の上位圏に上がっている。(略)
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昨年インターパークでは『オペラ座の怪人』『英雄』といった注目作のチケットを扱わなかったそうですが、それでも沈滞傾向は明らかとのこと。さすがのミュージカルブームも一段落というところでしょうか。リーマンショック以後、韓国の公演市場も景気悪くなってますし。
逆に、そんな中で演劇は上昇趨勢にあるというのが意外な感じです。計算してみると、作品本数で34%増、売上で19%増。かなりの伸び率です。
大学路の賑わいを見ていると、演劇ファンの裾野が広く、演劇が若い人たちの身近なところにあることが実感できます。劇場へ足を運ぶハードルが、日本よりずっと低いのですね。
一例を挙げれば、『ライアー1弾』(=レイ・クーニー作『Run for Your Wife』)はデートの定番作品ですが、それも、定評あるコメディを小劇場でロングランし続けていて、比較的低料金でいつでも見られるからこその「定番」です。このような作品の積み重ねによる「上昇趨勢」なのでしょう。韓国の演劇環境、羨ましいです。
韓国は映画料金も安いですし
返信削除舞台も料金が比較的安い(最近少々高い?)ですし、公演数も多くて 小劇場も多い、公演期間も長いですし チケットがキャンセル出来たり 席が選べるのもよいですよね。
役者さんのレベルも高いようです。
日本で少し近いのが劇団四季なのでしょうか?
様々なイベントをおこなったり 割引をしたりして、ソールドアウトするのは難しいようで 内情は厳しいのではないかと思っているのですが・・・
求めているチケットは インターパークのみのようです。様子をみながら 現地購入を検討します。
いろいろ教えていただきありがとうございました。
airinさん
返信削除お目当てのチケット、うまく入手できますように。
教保文庫・永豊文庫のプレイガイドは、ネットのインターパークチケットと同じ条件で購入できます。スケジュール次第ですが、利用できるなら便利だと思います。
韓国の公演、期間長め、料金安め、という点は劇団四季と似ているように見えるかもしれませんね。でも、四季はそういう四季方式で韓国でもロングラン公演しようとして、結局うまく行かず撤退したんですよね。
内実は、韓国の公演と劇団四季とで根本的な発想から違うのでしょう。
韓国はそもそもソールドアウトする気がなさそうです。ソールドアウトしそうなら、公演延長して売り続けますものね。
プレビュー期間のある公演も多いですし、各種割引も、まずはお客さんに来てもらう、見てもらうのが第一という姿勢の表れなのだろうと思ってます。だから、主催者・制作者側が堂々と正規に割引します。
日本の場合、割引や動員は(裏でこっそり)ですよね。e+の得チケなど表に出る情報でも、裏情報的な位置づけ。
割引をプロモーションとして行うか、売れ残りの叩き売りとして行うかの違いかな……。
演劇、コンサートと 日本は見えなくて 裏で動く者が多すぎます。一般人は普通に買えないんですもの。
返信削除연극 [뉴보잉보잉], 토요일 심야공연 신설
토요일 저녁 9시 40분 공연을 1만원으로 즐긴다
御存知かもしれませんが こんな記事見ました。
戯曲ですが 夜9:40からの公演 しかも前売りなら10000W 日本で映画を観るより安いです。
airinさん
返信削除深夜公演1万ウォンですか。こういう情報がオープンになっていて、誰でも条件に当てはまれば割引を受けられるのがいいですよね。
面白いかどうか分からない公演も1万ウォンなら見てみようと思えます。
チケットの値段と舞台の質が釣り合っている、チケットの価格と販売方法の透明性が高い。韓国の公演が楽しいのは、この二点も大きいですね。