2009-05-16

[ミュージカル]ウィキッド

 「オズの魔法使い」のスピンオフ?作品「ウィキッド」。9月に千秋楽と聞いて行ってきました。平日昼間なのに満席でした。劇場の隣は電通本社ビル……中の人は大変そうですね。上場以来初の赤字とか。お疲れ様です。






2009年5月14日(木)13時30分
電通四季劇場「海」
1階8列31番



 エルファバ(江畑晶慧)、歌唱力抜群。幕が開いてしばらく今イチ感が漂ってたのですが、マダム・モリブル(八重沢真美)との「The Wizard and I」で客席のノリが良くなりました。一幕最後の「Defying Gravity」は熱唱。
 フィエロ(北澤裕輔)もうまいです。二幕「As Long As You're Mine」でエルファバと見事なデュエット。
 ボック(金田暢彦)はかなりうまそうなのですが、この役ではソロが少なく残念。
 グリンダ(沼尾みゆき)は誰がやってもこんな風なんでしょうか。コミカルな部分とシリアスな部分のバランスが取れてないように感じたのですが。他の役者さんでも見たいです。



 全体として、役者のレベルにやや不満が残りました。韓国とブロードウェイで見まくりましたからねぇ。劇団四季のシステムは、個々の役者の輝きを抑えてしまってるような気がします。
 ミュージカルの楽しさの根源は、舞台で歌って踊る役者のキラキラした輝きやほとばしるエネルギー、それを目の当たりにするワクワク感だと思うのです。衣装や舞台装置や照明はその次でしょう。今回の舞台、衣裳・舞台装置・照明が素晴らしいだけに、それ以上の役者の魅力を見たかったなぁと。



 この物語、セリフと歌詞を英語で聞いた方が何倍も面白そうです。
 エルファバの魔法の才能は「受け取った」と言っていたので、恐らく「gift」。「popular」になりたいグリンダが、キレイゴトを押し通すことで「よい魔女」として人々から愛されるのは、通俗性・大衆性を帯びた「popularity」の獲得。オズの魔法使い(飯野おさみ)が「A Sentimental Man」を歌うのには、ちゃんと「sentimental」な根拠があったし。
 魔法使いとエルファバの「Wonderful」が、どうして「Wonderful」なのか(なぜその単語が選ばれたのか)気になってます。



 マダム・モリブル、何度出て来ても、扇千景に見えました。モリブル役の八重沢真美が扇千景に似てるとか似てないとかでなく、扇千景があっちの世界の人なんでしょうね。



 さて、映画「オズの魔法使い」、TSUTAYAで借りて来なくては。



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