↓ web KADOKAWA から借りて来ました。
「夜は短し歩けよ乙女」に続く京大シリーズ第二弾です。どちらも小説が原作で、どちらの物語も妄想系。京大生って妄想に耽るタイプが多いんでしょうか? それとも京都という土地柄のせい?
京都大学、過去に2度行ったことがあります。1度目はプール、2度目は図書館。人生ブレないワタシです。50m屋外プール、今も健在なのかしらん?
2009年5月15日(金)19時
吉祥寺シアター
A列2番
原作:万城目学
脚本・演出:鄭義信(チョン・ウィシン)
出演:石田卓也、芦名星、中川真吾、秋山奈々、上田悠介、上原香代子、白井義将、高畑こと美、根本大介、札内幸太、松下太亮、山口龍人、見上寿梨
面白かったです。チケットの売れ行きが今ひとつのようで、もったいない。「夜は短し歩けよ乙女」と同じく、あえて原作小説未読で見に行きました。
演劇版のストーリーは、「ホルモー」なる謎の競技への興味で引っ張りつつ、サークル活動にはまった大学生の日常や恋愛を描いた青春群像物です。登場人物それぞれの性格設定がしっかりしているため、サークル内での友情やら三角関係やら片思いやらの人間関係にリアリティがあります。そうそう、こんな感じだったよね、学生時代。
舞台は、3mほどの高さに作った道と、舞台面の居酒屋とで進行します。道の中央から斜めに上手下手舞台面へ階段がつけてあり、その階段を外側へスライドさせると奥から居酒屋「べろべろばあ」のセットが押し出される仕組。時には、階段をスライドするだけでセットを出さず、「ホルモー」の儀式や競技が行われる場になることも。
素朴でシンプルで効果的な舞台装置です。
上演時間2時間40分(休憩10分を含む)とストレートプレイとしては長いのですが、意外に長さを感じませんでした。長さにそれなりの理由があるからでしょう。一つは、時間だけはたっぷりあった学生時代のグダグダ感を出すには、舞台上でも相応にダラダラした時間が必要だったと思われること。二つには、繰り返しで笑いを誘う演出を採用していること。コーラの一気飲みは2本、ビールの一気飲みはコップ3杯(4杯?)、レナウン娘は4番まで。繰り返されるとつい笑っちゃいますし、無駄に流れる時間は大学生の馬鹿馬鹿しい日常そのもの。鄭義信、うまいです。
高村役の中川真吾の芝居が上手い。何気ないセリフの調子が自然で、間が笑える。
楠木ふみ役の秋山奈々も不器用なお堅い女の子をうまく演じてました。舞台が進むにつれ、不器用さが可愛く見えてくるのがポイント。
一幕最後、吉田代替りの儀の奉納舞。どこまでやるのかと興味津々で見てたら、最後まで行っちゃいました。やってくれます、鄭義信。これから行く方、お楽しみに。
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