2009-05-25

[演劇]楽屋

 生キョンキョン!\(^o^)/
 芝居通いの動機の根源なんてそんなもんです。下の方でもっともらしいこと書いてますけどね。






2009年5月23日(土)14時30分
シアタートラム(世田谷パブリックシアター)
L列中央
作:清水邦夫
演出:生瀬勝久
出演:小泉今日子、蒼井優、村岡希美、渡辺えり



 古典的名作の「楽屋」、実は生の舞台で見るのは初めてです。学校演劇・学生演劇やってれば誰もが一度は通る道なのでしょうが、何しろ水泳部出身なもので。



 以前に戯曲を読んだ時は、鬱々とした芝居で一昔前の古びた作品という印象がありました。ところが、生瀬勝久演出の舞台は、随所に可笑しみが散りばめられた現代の作品でした。
 観劇後、戯曲を読み直してみました。今回の演出、笑いのための細かな技を付け加えていますが、元のホンにほぼ忠実です。



 役者の個性が各人バラバラなのがうまく生きてます。それぞれに「女優」を選んで「女優」の人生を歩んできたツワモノたち。



 渡辺えり(女優A)、うまいですねぇ。三好十郎の「斬られの仙太」が見たくなりました。ラストの「三人姉妹」オリガのセリフも決まります。
 小泉今日子(女優B)、軽やかでお茶目で、亡霊というより精霊のようなイメージ。なので、Aに「男のために自殺する女優なんて最低」と言われて牙をむく場面で、この時だけ心に裂け目ができて本心が垣間見えたようなのが印象的でした。
 村岡希美(女優C)は、クールでしたたかで激しくて。Dを追い払った後、外出のための化粧でパウダーはたくと、顔がぱっと明るくなったのにびっくり。そのパウダーのメーカー名と品番、教えて下さい。それとも照明のマジックでしょうか?
 蒼井優(女優D)、優雅な外見の内に若さゆえの残酷さと鈍感さが共存。こちらも共感と苛立ちを同時に呼び起されて、アンビバレンスを味わわされます。ビール瓶で殴られての昏倒、お見事。



 パンフレット(700円)、お値段相応に小型で薄いのですが、内容はお値段以上に充実していてお買い得感あり。ポスターのスチールを表紙に使ってるのも嬉しい。



Gakuya




←世田谷パブリックシアターHPから借りてきました。







 インタビュー記事の中で、小泉今日子と蒼井優がそれぞれに、演出の生瀬勝久について、自分でやってみせてくれるのが上手くて面白くて、と話してまして……。



 男優四人が女装して演じる「女優」、見てみたいです。



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