6月は演劇「リチャード三世」DVDの韓国語字幕監修の仕事して、歌舞伎で「NINAGAWA 十二夜」を見て、7月は文楽の「テンペスト」。
何だかシェイクスピアづいてます。
2009年7月31日(金)18時
大阪・国立文楽劇場
中央10列3番
サマーレイトショー
シェイクスピア作「テンペスト(あらし)」より
山田庄一=脚本・演出 鶴澤清治=作曲
「天変斯止嵐后晴(てんぺすとあらしのちはれ)」
正直それほど期待していなかったのですが、蓋を開けたら、ちゃんと文楽になっていて面白かったです。三業に中堅の実力派が揃って、気力の充実した舞台でした。
第一「暴風雨」では、舞台正面に三味線(宗助、喜一朗、清志郎<琴>、清馗、清丈、龍爾、寛太郎)が並んでの演奏。迫力あってよかったです。
第二以降、物語は、シェイクスピアの「テンペスト」をなぞっています。魔法や妖精の登場する現実離れしたファンタジーで、一応の葛藤の後にハッピーエンド。忠義や義理に絡めとられた登場人物の悲劇を基本とする文楽作品に慣れてると、拍子抜けの感はあります。
一方で、演奏・演出は文楽らしく仕上がってます。作詞・作曲は義太夫節ですし、クドキやチャリもあり。人形はファンタスティック。見た目の面白さ、目新しさが楽しいです。
休憩なしの2時間、あっという間でした。こういう演目もたまにはよいですね。
9月の東京公演が楽しみです。
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