2009-08-11

大坂豪商のお墓巡り(3)

 大坂豪商のお墓巡り(2) からの続きです。



 実相寺と久本寺は山門のみ見物し、次の大仙寺(谷町9丁目)へ向かいました。このお寺も谷町筋にあります。ここには、豪奢な生活が過ぎて幕府から闕所(財産没収)に処せられたことで有名な淀屋の墓があります。



 近松の『淀鯉出世滝徳』は淀屋の闕所事件を踏まえた作ですね。



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 大仙寺の淀屋のお墓




 大きな墓石が三つ並び、寺内でかなり目立っています。初代・二代目・四代目の墓だそうですが(闕所処分を受けたのは五代目)、文字は風化してほとんど読めず。御影石の墓石って後世の人間泣かせです。地元の産で、当時は使いやすかったんでしょうか……。



 大仙寺からさらに西へ進み、高津宮へ。本殿にお参りすると、その横にこんな看板が。



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「高津宮朔日菓子」。毎月朔日に予約販売する「氏子菓子」だそうです。




 別のチラシには「古来より、祭には必ず捧げ物として各種の貴重な食べ物が神前に供えられる。日本人の命の糧である米をはじめ、魚や果物そして菓子などの嗜好品が神饌として捧げられる。」とあります。説明は頷けるのですが、その「氏子菓子」が、しっとりもちもちの米粉ロールケーキ「氏子ロール」に、米粉シュー生地の「氏子衆(しゅーくりーむ)」って、流行のスイーツです。大阪の神様、商売上手ですよねぇ……。



 境内には「富亭カフェ」というカフェもあります。せっかくだから氏子菓子を食べてみようとしたのですが、「今日はお休み」と言われてしまいました。残念。



 続いては、高津宮の東側にある顕孝庵を訪ねてみました。ここは鴻池家の墓所です。が、門が閉じられていて参拝ならず。



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顕孝庵の山門




 寺内には鴻池一族の墓がずらーっとあるそうで、一目見てみたかったです。



 (4)に続きます。




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