先日、韓国食品研究院がキムチに鳥インフルエンザのウィルスを抑制する効果があるという研究結果を発表したというニュースが流れました。
「韓国食品研究院『キムチが鳥インフルエンザに効果』立証」
(聯合ニュース、2009.05.18)
この聯合ニュースの記事を紹介して記事にしてる日本のサイトはこちら。
「本当? 鳥インフルにキムチが効くって…」
(産経ニュース、2009.05.18)
この記事には、「同ニュースは、新型インフルエンザウイルスへの効果も期待されると伝えた」とありますが……。
聯合ニュースはそんな大雑把なこと書いてません。「新型インフルエンザが鳥インフルエンザの一変種であると考えるなら、キムチが新型インフルエンザにも抑制効果があるだろうと推論することができる」「新型インフルエンザについても、キムチがどんな抑制効果があるか実験する予定」という韓国食品研究院の研究員の説明を伝えているだけです。恣意的ですねぇ、タイトルも中身も。
さて、産経ニュースの記事に「中国で2003年に新型肺炎(SARS)が大流行した際、キムチは免疫力を高めるとのうわさが広まり、同国で販売量が急増したことがある」とあります。
SARS が流行っていた頃、私の周囲ではキムチを食べようと特に盛り上がったりはしてませんでした。だって、皆、普段から十分食べてたし。
一方で、SARS 被害の大きかった香港駐在の韓国人が韓国内の実家に「キムチを送って」と頼んで来てる、という話はよく聞きました。中国向けのキムチの輸出が増えているという報道もありました。
当時は、キムチに限らず、発酵食品に SARS の予防効果があるという説が流布してましたよね。北欧、韓国、日本で SARS がほとんど発生しないのは、北欧人はヨーグルト、韓国人はキムチ、日本人は納豆を食べてるからだ、と実しやかに語られたりして。
えっ? だから関西で先行拡大?
なんて、バカな思索につらつら耽ってたら、関東でも感染者が出ましたね。
売り切れのマスクの代わりに、納豆買おっと。
SARSの時ね、香港ではヤクルト飲んでると罹らないって噂が立って、ヤクルトの株価が上がったそうです。
返信削除乳酸菌?
阿青さん
返信削除ヤクルトですか~。なるほど。乳酸菌、なんでしょうねぇ。
ヤクルトが飛ぶように売れる、じゃなくて、株価が上がるって話のとこが、香港らしくて楽しいですね。
マスクの会社は今、株価上がってるそうですが。