でも、やっぱりちゃんと出てきてましたね。兵役ネタの小劇場創作ミュージカル。今クローズしてますが、再演されたら必見、強力オススメの舞台です。
12月26日(土)21時
大学路・SMアートホール(SM아트홀)
1階C列4番(前方下手)40,000W
作・演出:パク・インソン(박인선)
作曲・音楽監督:マ・チャンウク(마창욱)
振付:チョン・ドヨンRITSU(정도영RITSU)
出演:ホン・ヒウォン(홍희원)、チェ・ジュリ(최주리)、キム・ナモ(김남호)、ソン・ウッキョン(송욱경)、チェ・ホジュン(최호중)、カン・ジョンウ(강정우)、パク・チョンミン(박종민)
最初にあらすじを書いておきます。
兵役中のチョルチェ(ソン・ウッキョン)は上官に取り入るため、女性のような名前を持つ男友達ウヌ(ホン・ヒウォン)を「軍人好きな美人」と偽って兵長キム・サンホ(キム・ナモ)に紹介する。サンホからの手紙を受け取ったウヌは、チョルチェのために仕方なく文通を続けるが、ある時サンホと電話で話をするハメになり、大学の女友達スンギュ(チェ・ジュリ)に身代わりを頼む。ウヌに恋するスンギュは頼みを引き受け、わざとサンホに愛想良くして、ウヌに嫉妬させようとする。
スンギュとウヌはチョルチェの面会に行き、スンギュは「ウヌ」と名乗ってサンホに会う。スンギュを見て騒ぐ男たちを見て、ウヌはスンギュの魅力に気づく。
サンホとチョルチェは演芸大会で1位になって休暇を獲得、「ウヌ」に会いにやって来る。「ウヌ」としてサンホとデートするスンギュ。スンギュとサンホのデートを尾行するウヌとチョルチェ。嘘をつき通せなくなったスンギュは、「好きな人がいる」とサンホに告げる。サンホはショックを受けつつも男らしく振舞って、去ってゆく。
ウヌはスンギュに好意を持っていた。しかし、近く兵役に就く自分が告白してスンギュを縛っては、と自制していたのだった。スンギュはウヌの真意を知り、二人はめでたくカップルとなる。
面白かった~! 「本格明朗ミュージカル」と銘打った作品で、軍隊を舞台に、韓国の若い俳優たちの身の丈に合った物語が展開。理不尽なことだらけの軍隊生活をコミカルに表現し、兵役の絡んだ韓国の若者の恋愛事情を等身大で描いてます。
曲と振り付けが明るく元気で、小劇場の舞台を所狭しと跳ね回るのがとにかく楽しいミュージカルです。
演芸大会で、サンホ役のキム・ナモがピンクのブラとパンティで踊りまくります。大受け。軍隊のお楽しみ会で女装のかくし芸、やってそうですよねぇ。
軍隊ネタで最もよく語られる「軍隊でのサッカー」。ドイツのプロ・サッカーリーグ「ブンデスリーガ」をもじって「グンデスリーガ(군대스리가)」(「軍隊」の韓国語読みは「グンデ」)と呼ばれてるそうで、「グンデスリーガ」というナンバーがありました。曲も振り付けも最高。カーテンコールでも踊ってくれました。
敵味方を判別するための合言葉は「イ・ヒョリ(이효리)」「ネッコヤ(내꺼야)」(「イ・ヒョリ」「俺のものだぁ」)。暗号は毎日変わるそうですが、ホントにこんなの使ってるんでしょうか。笑っちゃいました。
脇役ですが、上等兵役のチェ・ホジュンがすごくよかった。身体が切れて、芝居がうまい。くるくる変わる表情が魅力的。プロフィールを調べてみたら、この作品で韓国ミュージカル大賞の男優新人賞候補にノミネートされてました(残念ながら受賞はならず)。やっぱりねぇ。
この作品、第15回韓国ミュージカル大賞脚本賞を受賞。2009年の第3回テグ国際ミュージカルフェスティバルで創作ミュージカル賞を取り、今年のニューヨーク・ミュージカルフェスティバルでの上演が決まっています。
オフ・ブロードウェイに似合いそうな作品なので、ニューヨークでどんな風に評価されるのか、楽しみです。ニューヨークで見てみたい~。
韓国の創作ミュージカル、小劇場の等身大の舞台がいいですねぇ。内容は全く違いますが、「洗濯(빨래)」に通じる作品です。

カーテンコールは写真OKでした。一番左がチェ・ホジュン君。
私26日は3時公演を見ました。11月からの新しいキャストのほうです。9時公演はオリジナルキャストと半々のようですね。でもカップルはこの組のほうが好きでした。チョルチェ役のソン・ウッキョンさんは春に「我が心のオルガン」で何度も(なにせリピーターですから)お目にかかりましたっけ。
返信削除��回目でやっとストーリーを理解できましたが、
あの演芸大会で休暇を獲得したとは知りませんでした(笑) まだまだ修行が足りません。
がんばります。
ももんがさん
返信削除クリスマスの頃は一日3回公演ですから、キャストは大変ですよね。私が見た9時の回なんてクタクタだったんじゃないかと思うのですが、そんな素振りも見せず、明るくパワフルな舞台でした。
『スペシャルレター』を理解するには、韓国語の実力より兵役についての知識の方が必要かもしれませんね。
隊の中で、何か競争してトップになるとご褒美に休暇が貰える、ってよくあるらしいです。
ソン・ウッキョン、『我が心のオルガン』に出てたんですね。この作品、タイミングが合わなくて見てないんです。今また始まってますね。
カン・ピルソク、これに出るので、『キム・ジョンウク探し』で見ておきたかったのです。
見たいな~。見られるかなぁ。
ななさんが褒めていらっしゃる上等兵役のチェ・ホジュンさん、今度は「キム・ジョンウック探し」のマルチマンで登場するようです。見てみたいです。
返信削除12月に見た時のマルチマンは・・たぶんななさんと同じ人を見たと思うのですが、
ただデカいだけで芸の無い、私のきらいなタイプのマルチマンだったので、なおさら見たいです。
ももんがさん
返信削除わぁ、チェ・ホジュン君、『キム・ジョンウク探し』のマルチマンですか。観たい~。
> ただデカいだけで芸の無い、私のきらいなタイプ
あは。分かります。身体的特徴がまず目立っちゃう「異形」タイプの役者さんでしたよね。
もっとフツーの役者(^-^;のマルチマンはどんな感じなんだろうと思いました。
チェ・ホジュン君のマルチマン、観たい~。