

1月5日(火)11時
歌舞伎座
3階2列11番
『春調娘七草』
正月の序幕、お屠蘇気分で見られたのでよしよし。
『梶原平三誉石切』
幸四郎の梶原は普通によかったです。淡々とやってる感じで、変な芝居がなくて嬉しい。
その割に、感銘が薄かったのは、多分東蔵の六郎太夫が何だか納得行かなかったから。東蔵、どんな役が来てもそれなりに勤めるので重宝に使われて役がついてしまうのでしょうけれど、いろいろな役をやり過ぎてるような気がします。本人のニンが曖昧になってしまったような。
今回秀調がつとめた剣菱呑助も、最近気に入る人がいないです。鶴蔵の呑助、面白かったなぁ。
『勧進帳』
団十郎の弁慶、梅玉の富樫、勘三郎の義経。富樫と義経、逆で見たかったかも。珍しい配役が見られてよかったとも思います。
勧進帳読み上げで、弁慶と富樫が対峙する際の緊張感がよかったです。
団十郎の弁慶、襲名の頃にはあんなにくぐもってた声が通るようになり、あんなに不器用だったのが人柄と感じられるようになり、上手くはないのに他の役者には真似できない大きさがあります。歌舞伎十八番はやっぱりこの人。
『松浦の太鼓』
正月になぜこの芝居?ということを置けば、吉右衛門、こういう気のよい役は上手いな~と思います。
歌六の其角が達者。洒脱な俳諧師の雰囲気がよくでてました。こういう味わい、若手にしっかり受け継いでもらいたいです。
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