前回のB級 に続き、今回はほとんどC級グルメです。
まずは市場での朝ごはんをご紹介。今回は宿が鍾路5街(종로5가)で、すぐ近くに広蔵市場(광장시장)があったため、朝ごはんは市場で食べようと決めてました。
・ピンデトック(빈대떡)

緑豆の粉で作ったお好み焼きです。具はお店によっていろいろ。ここのはモヤシがたっぷり入ってました。醤油味のタレをつけて食べます。軽食としても、焼酎やマッコリのおつまみとしても人気の料理。私の大好物の一つです。
直径30cm近いので、二人で食べるとちょうどいい量です。食べきれなくて、半分お持ち帰りにしてもらいました。1枚4,000ウォン。5枚買って持ち帰るおばさんもいました。

こんな風に焼いてます。左手前の一口サイズは試食用。

写真の真中、挽き臼で豆を挽いてるのが分かるでしょうか。水に漬けた豆をこの場で挽いて生地の材料を作ってます。

帰りに、お尻が暖まってることに気づいて、座っていたベンチを見たら、電気マットが敷いてありました。屋台のお店なのに本格的。
この屋台、市場の目抜き通りが交差する、一番良い場所にあります。権利金、かなり高そう。市場で有数のお店なんですね。実は市場内に店舗も構えているようです。
でも、屋台で食べる方が美味しいですよね~。
・チャンチククス(찬지국수)

温かい素麺です。すぐに出てきて、小腹が満たせて、身体が暖まる嬉しい料理。鉄道の駅や長距離バスのターミナルでもよく見かけるメニューです。
汁は具のおでん(오뎅)の汁をそのまま使ってます。油揚げみたいに見えるのが韓国の「おでん」です。要は魚の練り物。
記憶が不確かなのですが、3,000ウォンだったかな。
最終日の朝8時半過ぎ、市場はまだ準備中の時間帯でした。それでも、市場で働く人のために早朝から食べ物や飲み物を出すお店があるわけで、このチャンチククスの屋台もその一つでした。

これはカルグクス(칼국수)という手打うどんの屋台で、麺の生地を練っているところです。20歳前後の若いお嬢さんでした。お家の商売のお手伝いかな? なんて思ってると、実は娘さんが屋台を切り盛りしてる、ということもままあります。

こちらはマンドゥ(만두)という水餃子の屋台で、マンドゥの中身の仕込みの真っ最中。皮も手作りしてました。
他にも、山のような野菜を刻んでいる屋台、カボチャや小豆のお粥を炊いてる屋台、お湯を沸かした大鍋に食器を入れて器を温めている屋台、などなど。
この市場、すべてのお店、屋台の準備がオープンするのは、11時半頃です。
・茶店(찻집)

その場で飲み物を飲めるお店です。
サンファ茶(쌍화차)をいただきました。700ウォン。インスタント粉末に熱湯を注いだだけのものですが、コンビニのサンファドリンク より濃くて、効き目がありそうな感じ。他のメニューは、コーヒー(커피)、紅茶(홍차)、生姜茶(생강차)、ゆず茶(유자차)など。市場で働くおじさん、おばさんが続々立ち寄って、世間話に花を咲かせてました。
私は紙コップだったけど、おじさん、おばさんたちはマグカップで飲んでたな~。常連さんと一見の差?
それにしても、一杯700ウォンって、最近の相場で日本円に直したら、50~60円です。紙コップにインスタント粉末入れて、お湯を注いで、55円。一日に何杯くらい売れて、どれだけの売り上げがあるのでしょう。
長年ここで商売してる屋台のようですから、それなりの稼ぎがあるってことなんですよね。もちろん、韓国基準の「それなり」ですが。
私が韓国の市場を好きなのは、ここに商売のシンプルな形があるからなのかもしれません。人より早くから働く、人より遅くまで働く、他所より良いものを売る、他所より安く売る。誠実なお店、親切なお店には自ずとお客がつく。
個人経営の小売店、飲食店が消滅しつつある日本では、こういう商売の光景、目にする機会が本当に少なくなりました。
韓国は楽しい。
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