当然のことながら、客席はカップルだらけでした。開演前にチェックしてみたら、女性ペア3組、50代男性1人(関係者のお父さん?)、ワタシ、の他はすべてカップルでした。
ちなみに、今行われているテグ(대구)での地方公演では、「キム・ジョンウク氏はタダ」だそうです。
12月25日(金・祝)18時
大学路・芸術マダン1館(예술마당1관)
D列2番(前方下手)45,000W
出演:チョ・ガンヒョン(조강현)、イム・ミヒョン(임미현)、チェ・デフン(최대훈)
面白くて楽しいミュージカルでした。最後にあらすじ載せておきます。
序盤、歌と踊りのノリが今ひとつで「あれぇ?」と思いましたが、中盤からぐんぐんよくなりました。若い役者3人がのびのびと歌って踊ってます。
主人公の二人が次第に惹かれていく雰囲気がよく出ていて、芝居としてもなかなかよい出来。
インドの回想シーンが楽しく笑えました。主人公たち以外の役をすべて担当する「マルチ」の演技がコミカルで楽しい。ミヒョンのお父さん、インドのガイド、ゲイのキム・ジョンウク、なぜかどれも怪しげな役ばかり。時にやりすぎ感もありましたが、まぁ、ご愛敬の範囲内で。
現在の話と7年前の話が交錯するので分かりにくいかと案じてましたが、過去のシーンでは「7年前」というテロップが出て、明確に区別できます。
役者により、演出により、かなり違った舞台が作れそうな芝居です。ロングランもむべなるかな。別のキャストでも見てみたい~。
写真の上に小さなハートが貼ってあるのが、当日のキャストです。

創作ミュージカルなので、以下、あらすじを書いておきますね。
ガンヒョン(チョ・ガンヒョン、キャストの名前がそのまま役名になります)は勤務先をリストラされ、初恋の人を探す人探しの会社を始める。会社を首になったミヒョン(イム・ミヒョン、同前)は父親の結婚へのプレッシャーから逃れるため、忘れられない「初恋の人」がいると言い、ガンヒョンの会社で「初恋の人」であるキム・ジョンウクを探してもらうことになる。
7年前、ミヒョンは、インドへ行く飛行機の中でキム・ジョンウクと出逢った。その後も旅行中に二人は何度も偶然に出逢う。ミヒョンはキム・ジョンウクに心惹かれつつ、彼が本当に運命の人ならまた逢えるはず、と冷淡に接していたが、最後にはこの縁を失いたくないと思い、自分が韓国へ戻る時に空港へ迎えに来てほしいと頼んで別れる。ところが、ミヒョンは日本から韓国への乗り継ぎ便を逃し、予定の三日遅れで帰国。キム・ジョンウクと会うことができなかったのだった。
ガンヒョンはキム・ジョンウク探しに乗り出すが、ミヒョンはキム・ジョンウクのことをほとんど何も知らない。わずかな情報を元にキム・ジョンウクを探して動き回る二人。次第に二人は惹かれ合っていく。
契約期間が残りわずかになったある日、ミヒョンがキム・ジョンウクの住民登録証を持っていると判明。これがあればすぐに本人を照会できるのに、ミヒョンはなぜ隠していたのか……。
ガンヒョンはキム・ジョンウクを探し出し、ミヒョンとキム・ジョンウクの再会をセッティングする。依頼された仕事を完遂したのに、そわそわと落ち着かないガンヒョン。
キム・ジョンウクと再会したミヒョンは、意外なほどサバサバした表情でガンヒョンの所へ戻って来る。
二人は気づいていないけれど、7年前、ミヒョンが日本から韓国への飛行機の座席を譲った相手はガンヒョンだった。運命のベルが鳴ったのは、あの瞬間だったのだ……。
ラストにちゃんとオチがありました。そう言えば、伏線張ってあったな~。観てる時は、このシーン分かりにくいなぁ、と思ってました。
ストーリーの枠組はありきたりですが、人探しへの興味とインド旅行の笑えるエピソードとで観客を引っ張っていく力のある作品に仕上がってます。
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韓国演劇情報/09.06.01(人気公演には「マルチマン」がいる?)
はじめまして。
返信削除昨年12月に김종욱찾기をごらんになられたのですね。
私は20日の3時公演を見ました。
以前に別のキャストで5回ほど見ているのですが、今回はキム・ジョンウック役のカン・ピルソクさん(一番上の方)を見たいがためにまた見に行ってしまいました。
最後にマルチマンが「オヌルドしまい」と言うのが、どうも気にかかります。
「今日もおしまい」って言いたいのだとは思いますが。
どうなんでしょうか?
だれも気にしてないですね^^;きっと。
ももんがさん
返信削除すごい、リピートなさってるんですね。
キャストによって、かなり舞台の様子が違いますか? 私もできればカン・ピルソクで見たかったのですけれど……。
マルチマンの「オヌルドシマイ」はそのまま「今日もおしまい」です。「시마이」、日本語から来た語ですが、韓国の国語辞典にも載ってるぐらいよく使われてる言葉です。
この作品、二人の出会いが「大阪」ですし、日本を意識している部分がありますよね。
「시마이」はもう韓国語になっている言葉なのですね。
返信削除私はどうもしっくりこない感じで毎回聞いていました。
一緒に見に行った韓国の女の子(日本語がちょっとできる)に「おしまい」っていうのが普通なんだけどな~と言ったのですが、「お」はどういう意味ですか?と反対につっこまれてしまいましたっけ(笑)
まだまだ勉強不足です。
ももんがさん
返信削除もう韓国語になってる、というより、昔韓国語に入ったのがそのまま残ってるんだと思います。
「おしまい」じゃなくて「しまい」なのも、元が戦前の男言葉だからなのではないかなぁ、と推測してます。
何でも演じるマルチマンは国籍不詳キャラクターって雰囲気もありましたから、わざとそんな言葉を使ったのでしょうね。