2010-01-14

[演劇]ママたちのおしゃべり/엄마들의 수다

 芝居の冒頭で、役者が最前列のお客さんに話しかける演出がありました。その場面での会話。
俳優「つわり(입덧)、大変だったでしょう?」
観客「えぇ。」
俳優「つわりの時、何が食べたくなりました?」
観客「ポンテギ(번데기)が食べたかったです。」

 えぇっ? ホントに?(もしかしてサクラ?とも思いました。)
 後でネット検索したら、「妊娠5か月ですがポンテギ食べたくて…食べて大丈夫でしょうか?」「つわりがひどいので、さっき買って来たポンテギを夕食にします」といった記事がゴロゴロ出てきました。
 つわりにポンテギとは……恐るべし韓国ママ。

 「ポンテギ」って何だろう?と思ってる方、覚悟した上で こちら をクリック!(食事中、その前後は避けることをお勧めします。)




12月26日(土)18時
東崇アートセンター・小劇場(동숭아트센터 소극장)
全自由席(後方センター)35,000W
原作: Linda A. Carson、Jill Daum、Alison Kelly、Robin Nichol、Barbara Pollard、Deborah Williams
脚色:チ・イソン(지이선)
演出:イ・ソンウォン(이성원)
出演:チョン・ジェウン(정재은)、キム・ミニ(김민희)、チョン・スヨン(정수영)、キム・ロサ(김로사)、ヨム・ヘラン(염혜란)、イ・ソニ(이선희)

 「演劇熱戦3」二番目の作品です。

 舞台は病院の待合室。ここに、性格も環境も異なる6人のママたちが入れ替わり立ち替わり登場し、ある時は2~3人で、ある時はひとり言で、おしゃべりをしていきます。
 子供のためなら自分が死ぬことだってできると、献身的な愛情を注いでいるママ。よそのママには負けたくない、マクラーレンのベビーカーが自慢のママ。子供に怪我をさせてしまい、心配でいても立ってもいられず、ひたすら自分を責めるママ。ママたちの「おしゃべり」を通して、「ママ」の喜び、悩み、楽しさ、不満が描き出されていきます。
 場面は全く変わらず、待合室の「おしゃべり」ですべてのエピソードが語られる芝居なので、かなりの語学力が必要です。途中何度か話から落ちこぼれました。ここ数年で一番理解度低い作品かも……。

 それでも、6人の女優がそれぞれに個性を発揮していて面白かったです。客席にもとても受けてました。観客は女性が中心ですが、中年カップルもちらほら目立ち、なぜか男性客にすごく受けてました。

 原作は『Mom's the Word』、作者として6人の名前が記されています。プログラムによれば、この6人の女優たちが、結婚後、毎週土曜の朝に集まっておしゃべりをしていて……自分たちの結婚生活と育児への愚痴を元にこの作品を創作してしまったのだそうです。
 女同士の愚痴のこぼし合いから芝居の脚本書いちゃうとは……恐るべしカナディアンママ。

 最後に、プログラムに載る「シノプシス」を翻訳掲載しておきます。

 結婚、出産、育児、結婚生活……
 すべてのことから1秒でも逃れて、ぐっすり眠りたいママたちのおしゃべり!
 かつてはスリムでキレイだった彼女たち、出産後には一変した人生を生きるママたちの右往左往の子育てストーリー。
 出産の苦痛と感動、具合の悪い子供に感じる強い母性愛、1分1秒でも目を離すことができない育児の難しさ、出産後の夫とのベッド上の悩みまで……
 毎日毎日想像できない事件がママたちを待っている。
 子供たちが育つにつれ、初めて母親になる瞬間に感じたあの恍惚感は次第に薄れていくが……
 一体彼女たちにはどんなことが起きているのだろうか?

2 件のコメント:

  1. ポンテギ、何だか知っていますし、リアルで見たこともあります。
    でも、このドアップはキョーレツすぎ(笑)
    食べたことないのですが、それほどまでに言われるのならチャレンジしてみたくなりました。
    自信ないけど…。
    無謀だと思いますか?

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  2. 阿青さん
     えへへ、このドアップは凄いでしょ~。
     これ見て「ちょっと美味しそうかも……」と思ってしまった自分が怖いです。
     ポンテギ、一度チャレンジしてみて下さい、ぜひ。
     私は何度か食べてます。特に美味しいと感じないので、自分から進んで食べることはないのですが。
     長野出身の友達は結構気に入ったみたいで、紙コップ1杯分、普通に食べてましたよ。
     でも、ソウルの繁華街の屋台ではあまり見かけなくなりましたね。

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