2009-10-26

[ミュージカル]The Sound of Silence~沈黙の声

 全自由席とのことで、開演1時間前から整理券が配られました。が、その後の仕切りが拙くて観劇前から徒労感が……。番号札配ってるのだから、開場時間になったら10番ずつ入場させればよいわけで、開場10分前(開演40分前)から番号順に全員整列させる必要はないのでは? この時間帯は、飲み物買ったり、トイレ行ったりしたいのです。
 前もって全員整列させて番号順に一人ずつ入場、そこまでキッチリやって「ズル」(意図の有無によらず)への「クレーム」(妥当性はさておき)を防がねば、と考えるのが今の日本の一般常識なんでしょうか。何だかなぁ。




10月21日(水)19時
紀伊國屋ホール
自由席
原作:品川亮裕
脚本:品川亮裕、キム・ジョンスク(김정숙)
演出:品川亮裕、ユ・ヒソン(유희성)
出演:ミン・ヨンギ(민영기)、初嶺麿代、中西陽介、金尾哲夫、ハン・イルギョン(한일경)、クォン・ミュンヒュン(권명현)、片桐雅子、他
企画・製作:東京ギンガ堂、世宗文化会館ソウル市ミュージカル団
��韓国人名のカタカナ表記はパンフレットより原文ママ。ハングル表記は本人・劇団等の公式的なサイトで確認しました。

 主役のミン・ヨンギ目当てで出向きました。今年はずっとミュージカル「三銃士(삼총사)」のアラミス役を演じていて、来月から「殺人魔ジャック(살인마 잭)」の捜査官役。売り出し中の若手ミュージカル俳優です。

 歌うまいです。日本語歌詞の曲は、知らずに聞いたら日本人が歌っていると思えるレベルの発音でした。発声をきっちりコントロールできる技量があるんですね。ただ息継ぎが荒かったので、相当頑張って発声してたのでしょう。そこはやはり外国語。韓国語の曲では全く気にならなかったのですが。
 歌唱力に関しては、この作品、このホールでは役不足の感が否めませんでした。演技力の方は、この作品ではよく分からなかったです。ソウルで見るのが楽しみです。

 ところで、この公演のチラシとパンフレット、韓国人の名前の英文表記がひどいです。脚本のキム・ジョンスク(김정숙)が KIM JONSUKU って……。ハングルの読みをカタカナで表したものをそのままローマ字表記しちゃってる。公人である文化体育観光部長官ユ・インチョン(유인촌、Yu In-Chon)の英文表記も違ってる。Incheon は国際空港ですってば。同じ「インチョン」だからこれでいいと思ったとか?
 やっつけ仕事してるなぁ……。

15 件のコメント:

  1. やっつけ仕事なのは出演作の題名の表記もです。
    『火星で夢見る』って、SFじゃなくって『華城で夢見る』だし、『ギリシャ』は(私も以前間違えたけど)『グリース』でしょう?
    『お嬢さんとギャングたち』は『ガイズ・アンド・ドールズ』だと思うんですが。
    パンフも舞台も運営も、なんだかなぁ…でした。

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  2. 阿青さん
    > パンフも舞台も運営も、なんだかなぁ…でした。
     でしたねぇ。って、私は「パンフ」と「運営」のことしか書かなかったけど。(^-^;
     作品については語る気が全然ありませんです。
     チラシやパンフを作るのはそれが専門の会社で、韓国語や演劇については詳しくないのでしょうけれど、それなら正確なデータを渡すとか、演劇関係者がチェックするとか、してほしいですよね。
     「国際共同制作」と謳っておいて、このザマはないでしょ、第一韓国側に失礼だし、と思いました。
     とは言え、「火星」と「華城」は作品内容知らなければチェックできないし、「Grease」も「ギリシャ」って訳されたらそういうミュージカルがあるんだと思っちゃうでしょうね。
     「お嬢さんとギャングたち」が「ガイズ・アンド・ドールズ」だってことは、演劇関係者が察してほしいところですが。
     ついでに、完全お手上げだったらしい「페임」は「Fame」です。
     名前の英文表記も含めて、こういう所に日本側制作者の真意や実力が反映されちゃってるなぁ、と思ってます。

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  3. >「페임」は「Fame」
    ああ、そうそう。
    翻訳機にかけただけでも「フェーム」って出るんですけどね(笑)
    まさか「フェーム」を知らない?って思っちゃいました。
    日本側の真意と実力はあの舞台の出来を含む、お客の前に見せたことすべてに現れていると思います。
    でも不思議なのは、客演とかでなく共同制作なのに韓国側が誰もチェックをしなかったのか?(させなかったのか?)ということ。
    名前のアルファベット表記なんか、絶対チェックしなきゃいけないとこですよね。
    そもそも、なんでここと組んだんだろう?
    韓国ではどういう評価を受けているカンパニーなんでしょうか?

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  4.  おぉ、「페임」って翻訳機で「フェーム」になるんですか。性能向上してますねぇ。
    > 客演とかでなく共同制作なのに韓国側が
    > 誰もチェックをしなかったのか?
     ですよね。先に9月にソウルで公演してるのだから、十分できたはずだと思います。
    > 韓国ではどういう評価を受けているカンパニーなんでしょうか?
     1961年に創団した「国内最初のミュージカル団体」で、長年にわたって韓国ミュージカルを引っ張り支えてきた団体なので、それなりの実績はあります。外国作品の上演の他、韓国の伝統に根ざした創作ミュージカルや<子供ミュージカル>に力を入れてもいます。
     最近では「屋根の上のバイオリン弾き」「アニー」、直近で「キス・ミー・ケイト」を製作してますね。
     政・官主導で作られて、現在は半官半民なんでしょうかね。実態はよく分からないんですが。
     市場が拡大した現在、競争力弱いです。
     元の日本のホン、今の韓国のミュージカル市場でパイの取り合いしてるカンパニーは、大型系・小劇場系を問わず、乗ってくれないでしょう、多分。
     結局、この作品の上演に何がしかの「意義」を見出せるタイプのカンパニーなのだと思います。文化事業としてのミュージカル、みたいな。
     日本公演は文化庁の助成にJALの協賛付きですが、韓国公演では公演主催者に東亜日報、後援に文化体育観光部、韓国文化院(@日本)、日本広報文化院(@韓国)等々、名を連ねてます。
     このコメント書いてて、「そうだ、文化庁の助成金担当部署に『検閲官』置けば……」と思いついちゃいました。안석환 が検閲してくれれば……。(*^▽^*)

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  5. >国内最初
    >政・官主導
    >文化事業
    なーんとなくですが…「日韓の歴史」を描いてさえいればホンの出来はなんでもOK!みたいな姿勢かな~と。
    やっぱりななさんとご飯に行けばよかったと思いながら観てました。
    でも観なかったらここでこんなに盛り上がれなかったから、それはそれってことで♪
    たこ焼きにほだされる検閲官…(*^m^)
    안석환、私が観た日では台詞をとちって素に戻って照れてました。
    観客から盛大に笑われている姿が妙に可愛かったです。

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  6. 以前「アイーダ」にはまっていた川井です。私も昨日と土曜に「沈黙の声」観てきました。ミン・ヨンギ最高でした。最初パク・ホンジンで観たのでその差は歴然。初嶺の下手さがヨンギさんによってもっとクローズアップされていくら男役だった人で役もつかなかったらしいけど下手すぎで、ヨンギさんが可哀想でした。で、私はタイトル「切り裂きジャック」と聞いているんですが、ヨンギさん出演するんですか?11月と12月のチケ買いました。こんなうまい人と共演じゃアン・ジェウクなど下手さがこちらもクローズアップですね。シン・ソンロクは腰痛で12月は降板?相変わらず韓国の興業は波乱が多い・・・昨日ソンロクとイ・ゴンミョンがロミオとジュリエットで共演していたのを知って大ショック。ここのとこ情報が全くわからなくてゴンミョンの舞台もわからずじまいで行っていなかったんです。今週は四季の「アイーダ」を観て思い出にしたってこようと思います。ゴンミョンはシンシミュージカルを辞めたのでしょうか???

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  7. 阿青さん
    > 「日韓の歴史」を描いてさえいれば
    プラス「反戦」「原爆」みたいな。
    > でも観なかったらここでこんなに盛り上がれなかったから
    ですね。観ないと批判も悪口も言えないし。
    次は良い作品で盛り上がりましょう。
    照れてる可愛い안석환、見たかった~。

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  8. 川井さん
    お久しぶりです。相変わらずハマってらっしゃいますね~。ヽ(´▽`)/
    ミン・ヨンギ、よかったですよね。あの公演にはもったいないキャスティングでした。
    そうそう、「ジャック」は切り裂きジャックのことです。ここでは韓国語タイトルを直訳して、「殺人魔ジャック」と書いてますが。
    イ・ゴンミョン、「ロミオとジュリエット」に出てましたよ~。その後「Gambler」出演の予定が公演中止で流れてしまって、当初出ないはずだった「ロミオとジュリエット」の地方公演へも行ったそうです。
    11月下旬からは「The thing about men(더 씽 어바웃 맨)」ですね。
    シンシはいつの間にか「ミュージカル」が取れて「シンシカンパニー(신시컴퍼니)」と社名変更してますよね。演劇も手がけ始めて、ちょっと方向性が変わってきてるかもしれません。

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  9. >次は良い作品で
    ほんとに!
    「無駄骨」といい、これといい…orz
    そして、横入り失礼します。
    「The thing about men」って、2005年にシンシが大学路の専用劇場で「お気に入りシリーズ」の1つとして上演したのと同じ演目ですね。
    今回の上演はシンシではないようですが。
    ��川井さん
    はじめまして。
    私も韓国の『アイーダ』は2005年と2006年に2回観ました。
    偶然にも両方ともイ・ゴンミョンのラダメスでした。
    イ・ゴンミョン、『ロミオとジュリエット』で第15回韓国ミュージカル大賞の男優助演賞にノミネートされていました。
    惜しくも受賞はなりませんでしたが、着実にキャリアを重ねている役者ですね。

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  10. ななさん情報ありがとうございます。次回作はロングランなので一度行ってみようかしら・・・でもこれは芝居ですよね?以前ゴンミョンの芝居を観に行き感覚的にはわかってもハングルがわからないとじれんま・・・ミス・サイゴンのように有名な作品のミュージカルなら入りやすいんですが・・・当時公演予定だったレ・ミゼラブルも中止になったままですか?
    阿青さん 初めまして。
    アイーダははまりまくって10回くらい観ました(笑)ロミオとジュリエット観たかったなぁ~私が行かなかった空白の2~3年の間にゴンミョンはどんな作品に出たのでしょうか?レントも出る予定がキャンセルになったし、韓国って本当に色々とドタキャンが多くて大変。飛行機や舞台のチケット両方取らないといけないわけで、イライラが募ります。

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  11. 阿青さん
     「The thing about men(더 씽 어바웃 맨)」(前のコメントでタイトル英文、ミスタイプしてましたね。訂正しました。)はシンシがやってるんですね。へぇ。
     シンシって、新しいもの手がけてそこそこ成功するのに、上演権をよそに譲っちゃう(?)面白い会社ですよね。
    川井さん
     「The thing about men」はミュージカルです。「ロマンティック・コミック・ミュージカル」ってうたってます。
     「I LOVE YOU, YOU'RE PERFECT, NOW CHANGE」(邦題「I LOVE YOU 愛の果ては?」)の Jimmy Roberts と Joe DiPietro のコンビの作品だそうですので、あんな作品かなと。
     話の内容や各場面の設定を事前にリサーチできると、歌と演技を楽しめそうですね。

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  12. 昨日コメント書いたつもりが、確認だけで送信になっていなかったみたい…なので再送
    私もヨンギssi目当てに見に行きましたが、上辺だけのストーリーで、これに出る必要あったのかなぁ?と思いました。
    5月「三銃士」では元オペラ歌手の銃士という、聞かせどころのある役だったのに。
    川井さん、はじめまして。
    イ・ゴンミョンのベンボーリオは、役に合っていて、とても良かったです。
    去年は秋にXANADUに出演していましたね。トリプルキャストのうち二人はSuper Juniorでしたが、私が見た回はゴンミョンssiでした。
    でも、ベンボーリオがソニーと同一人物とは思えなかったです。それくらい役に填ってたのかもしれません。

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  13. みいさん
     コメント(二度も!)ありがとうございます。
    > これに出る必要あったのかなぁ?
     ですよねぇ……。
     韓国で確実に評価されてきてるみたいで、今後楽しみな役者さんです。
     プロフィール見ると73年生で、数え年なら来年38歳なんですよね。全然そうは見えないですけど。
     今が頑張りどころなのだろうな~と思ってます。

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  14. 皆さん色々と教えてくれてありがとうございます(涙)イ・ゴンミョンの舞台を観に又韓国に行きたくなりました。昨日は四季のアイーダを観て、アイーダは良かったのですが、ラダメスがただ突っ立っているだけの役者でますますゴンミョンの舞台を観たくなりました。というか、本当は色々と観たいんですが絞りきれないのです。日本でミュージカル観ているより絶対価値があるので交通費払っても行きたいです。ゴンミョンのI lave youはハングルわからないけどそれなりに楽しめたのでThe thing about men行ってみようかなぁ・・・

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  15. 川井さん
     「The thing about men」はシンシカンパニー(신시컴퍼니)のサイトへ行くと、あらすじ(즐거리)が出てますね。まだ私も読んでませんが、かなり長いので、詳しい内容分かりそうです。
     今度の公演は新村の The Stage という新しい劇場で、250席程度の小劇場なので、役者さんをたっぷり見られるのではないかしらん。
     11月下旬から来年春にかけて上演されるミュージカルは「ヘアスプレー」「ウェディング・シンガー」「キューティ・ブロンド(ブロンドが凄過ぎよ)」とストーリーの分かるものも多いですから、「交通費払っても」元の取れるシーズンだと思いますよ~。

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