来る12月1日から2011年1月31日まで14か月間に渡って開催される「演劇熱戦3(연극열전3)」のラインアップが決定しました。至る所に記事が出てますが、4つのコンセプトに基づいて選ばれた9作品、全作の内容をかいつまんで紹介してくれてるアジアトゥデイの記事から、タイトル・日程・劇場・概要を抄出しました。
☆は他記事参照内容と私的コメントです。
ちなみに、2004年「演劇熱戦/列伝」は17万人、2008年「演劇熱戦2」は27万人の動員を記録してるそうです。三度目はいかに? 今回は本数が少ない分、各公演の上演期間が長め。日本から参戦しても、全作品制覇が可能かも。
◆三度目の「演劇熱戦」、幕が上がる-12月から14ヵ月間、9作品 アジアトゥデイ 2009.10.20
◇クラシック名作
ピーター・シェーファー
「エクウス(에쿠우스)」2009年12月1日~1月31日、大学路・文化空間イダ(문화공간이다)
2010年2月1日~2月28日、東崇アートセンター(동숭아트센터)・東崇ホール(동숭홀)
主人公アランをチョン・テウ(정태우)、ダイサートをチョ・ジェヒョン(조재현)、ソン・スンファン(송승환)が演じる。ダイサート役の二人は、二人ともかつてアランを演じた役者。チョ・ジェヒョンは3年ぶりの舞台復帰。
☆「演劇熱戦3」オープニング作品です。
テネシー・ウィリアムス
「欲望という名の電車(욕망이라는 이름의 전차)」2010年3月19日~5月9日、東崇アートセンター・東崇ホール。
ムン・サマ(문삼화)演出。
☆どの記事も作品のことばかりで、今回の公演については未詳。
◇原作の舞台化
「お兄ちゃんが帰って来た(오빠가 돌아왔다)」2010年2月12日~5月9日、東崇アートセンター・小劇場(소극장)
キム・ヨンハ(김영하)の小説をコ・ソンウン(고선웅)が脚色・演出。14歳の下層の少女が見た<壊れた家庭>を描いたブラックコメディ。
☆「演劇熱戦3」ラインアップ入りに続いて、映画製作も決定しているそうです。
「世の中で最も美しい別れ(세상에서 가장 아름다운 이별)」2010年4月2日~6月27日、大学路・アートワンシアター(아트원씨어터)
原作は、1996年MBCで放送されたノ・ヒギョン(노희경)作の同名ドラマ。「茶母(다모)」「ベートーベン・ウィルス(베토벤 바이러스)」のプロデューサー、イ・ジェギュ(이재규)が演出を担当し、テレビドラマの演劇化を試みる。
☆嫁・妻・母という名で人生を犠牲にした女性の家族愛と涙のドラマ、だそうです。
◇海外作品の国内初演
三谷幸喜
「君となら(너와 함께라면)」2010年9月14日~11月28日、東崇アートセンター・東崇ホール
☆内容知りたい方はググッてくださいませ。
「ママたちのおしゃべり(엄마들의 수다)」2009年12月10日~2月7日、東崇アートセンター・小劇場。
1993年カナダ初演。結婚と育児に関する遠慮のないおしゃべりを描く。オフ・ブロードウェイで演出家として活動したキム・ヨンスン(김영순)の韓国デビュー舞台。
☆カナダの主婦たちの話を韓国社会に合わせて新たに脚色したそうです。
「セイムタイム・ネクストイヤー(매년 이맘때)」2010年11月5日~1月31日、東崇アートセンター・小劇場
25年間、毎年同じ日、同じホテルで出会う男女の愛を描いたロマンチックコメディ。
☆バーナード・スレイド作。日本では、加藤健一事務所がずっと上演してたのでよく知られてますね。
◇演劇熱戦 Choice
「慶南チャンニョン郡キルゴク面(경남 창녕군 길곡면)」2010年8月6日~10月31日、東崇アートセンター・小劇場
資本主義社会を生きる平凡な夫婦の生と苦悩を率直に表現し、好評を得た作品。
☆2008年初演が好評で、今年、アルコ芸術劇場(아르코예술극장)でアンコール公演されました。ドイツの戯曲「オーバーウェストライヒ?(오버외스터라이히)」が原作だそうです。このドイツ作品の正確なタイトル、ご存じの方、教えて下さい。
(検索で判明。「Oberosterreich」、英語表記では「Upper Austria」、カタカナでは「オーバーエスターライヒ」。オーストリア北部にある州の名前だそうです。2009年10月23日追記)「トライアングル(트라이앵글)」2010年10月1日~1月31日、アートワンシアター
日本の創作ミュージカルを韓国型ジュークボックス・ミュージカルに再構成した作品。二人の男と一人の女の荒唐無稽な同居の中で繰り広げられる物語を明るく愉快に描く。
☆今春、パルコ劇場で上演された「Triangle~ルームシェアのススメ~」です。記事原文に「14年間公演された日本の創作ミュージカル」とあって、えっー?そんな作品あったっけ?と焦りました。14年間上演された「SHOW GIRL」のショウを継承した「Triangle」ですよね。他の記事でも混同されてます。